
今流行りの格安SIMですが、大手キャリアと比べると通信速度はどうしても劣ります。特に動画視聴など重たい通信量が多いコンテンツを使う場合、通信速度の差が快適に使えるかどうかを分けます。
本記事では、なぜこのような現象が起こるのか、このような場合速度が比較的早い格安SIMについてご紹介していきたいと思います。
格安SIMと大手キャリアの通信速度の違い
格安SIMは大手キャリアから通信設備を借りているため速度が落ちる
大手キャリアとは、au、docomo、SoftBankの3キャリアのことを言います。大手キャリアは自社にて回線を持ち、顧客に対して提供をしている通信事業者のことです。
格安SIMとは、大手キャリアの回線を間借りして運用をしています。一つの格安SIMによって複数の大手キャリアの回線を利用していることが多いです。
大手キャリアと格安SIMはお互い表裏一体の関係であり、大手キャリアのメリットは格安SIMのデメリットであり、格安SIMのメリットは大手キャリアのデメリットになると言えます。
そのメリット・デメリットの中に通信回線速度が関係しています。大手キャリアの回線速度は直接通信設備を利用しているため高速な回線を実現できています。
格安SIMは大手キャリアの通信設備を間借りしデータ通信の提供を行っています。そのため、大手キャリアに比べると通信速度は遅くなる傾向があります。しかし、自社回線を持たずに運営をしているため、格安SIMはその名の通り月額料金が大手キャリアに比べると非常に安いのがメリットです。
また、格安SIMごとに借りている回線の量は異なります。そのため、利用者が集中すれば回線の速度がどうしても落ちてしまう傾向にあります。
通信回線をよく高速道路に例えることがあります。高速道路も車線が多い時や利用者が少ない時はスイスイ進むことができます。しかし、車線の少なく利用者が多い高速道路は渋滞になってしまいます。
これに当てはめると、大手キャリアの通信回線を間借りしている格安SIMは速度が遅くなると言うことです。
格安SIMは平日お昼など混雑する時間に速度が落ちやすい
格安SIMは、混雑する時間帯には速度が落ちやすくなる傾向にあります。先ほども紹介した通り、格安SIMは大手キャリアの通信設備を間借りしデータ通信の提供を行っています。そのため、大手キャリアに比べると通信速度はどうしても劣ります。
大手キャリアは自社契約の顧客に最大限の回線を提供します。そして、その中でも余った枠組みで大手キャリアの回線を間借りして運営するのが格安SIMです。大手キャリアの混雑時間はどうしても格安SIM回線も速度が遅くなります。
平日のお昼時や夕方以降、休日などは仕事や学校が終了するため、大手キャリアでも通信回線の利用者が多くなる時間帯に当てはまります。そのため、格安SIMでも混雑時間に当てはまります。
このような、通信回線が混雑する時間帯は固定回線やWi-Fiなどを利用したりすることで回線速度を安定させることができるためおすすめです。
通信速度を重視するなら大手キャリアのサブブランドがおすすめ
大手キャリアが運営する格安SIMをサブブランドやサブキャリアと呼ばれます。そして、サブブランドである格安SIMは通信回線が他社に比べると速い傾向にあります。
そして、サブブランドは具体的にソフトバンクが運営する「Y!mobile」とauが運営する「UQモバイル」の2社が当てはまります。
管理人の両親はソフトバンクが運営している「Y!mobile」を利用しています。昔は両親もdocomoで契約をして利用をしていましたが、回線速度的には全く遅く感じないと言います。
次の項目では、この大手キャリアのサブブランドに当てはまる「Y!mobile」と「UQモバイル」についてご紹介をしていきたいと思います。
格安SIMでも通信速度が速いおすすめの会社
auのサブブランド「UQモバイル」
プラン名 | 月額料金 | 節約モード/ 速度制限時 |
---|---|---|
くりこし プランS (3GB) | 1,480円 税込1,628円 | 最大300kbps |
くりこし プランR (15GB) | 2,480円 税込2,728円 | 最大1Mbps |
くりこし プランL (25GB) | 3.480円 税込3,828円 | 最大1Mbps |
KDDIグループが運営するauのサブブランドである「UQモバイル」は、ここ最近では人気女優がCMを行なっていることで知名度もかなり上がっています。
UQモバイルの最大の特徴は、auのサブブランドということもあり、通信品質が高い点です。
格安SIMは通信速度が大手キャリアに比べると劣ると言わていますが、UQモバイルであればそういった心配はありません。高画質の動画を見る場合も、ストレスなく見ることができます。
また、「節約モード」を使えば、データ容量を消費せず動画を見ることもできます。節約モード時は低速通信になるため高画質での視聴は難しいですが、360p以下の低画質であれば見られるレベルです。
月間データ容量には限りがあるため、キレイな画質で見たい場合は高速通信で、長時間見続けたい場合は節約モードで、という感じで使い分ければプランSでも十分楽しめます。
ソフトバンクのサブブランド「Y!mobile」
プラン名 | 月額料金 1回線目 | 月額料金 2回線目~ |
---|---|---|
プランS (3GB) | 1,980円 税込2,178円 | 900円 税込990円 |
プランM (15GB) | 2,980円 税込3,278円 | 1,900円 税込2,090円 |
プランR (25GB) | 3,980円 税込4,158円 | 2,700円 税込2,970円 |
ソフトバンクのサブブランドであるY!mobileは、UQモバイルと同様、通信品質が非常に高いのが特徴です。
Y!mobileには節約モードがないため、高速通信との手動切り替えができないのが玉に瑕です。
ただ、月間データ容量を使い切っても、プランSなら下り最大300kbps、プランM/Lは最大1Mbpsで使えるため、他の格安SIMと比べるとかなり快適に使うことができます。
通常、格安SIMの低速通信時の速度は最大200kbpsなので、比較すると速いことがわかりますね。300kbpsでも低画質動画なら十分、1Mbpsであれば720pの高画質動画でも楽しめるレベルです。
通信速度は並だが特定アプリの使い放題があって便利な格安SIM
YouTube, U-NEXT, AbemaTVなどが使い放題のオプションがある「BIGLOBEモバイル」
プラン | 音声SIM | データSIM +SMS | データSIM |
タイプD タイプA | タイプD タイプA | タイプD |
|
1GB | 980円 税込1,078円 | - | - |
3GB | 1,200円 税込1,320円 | 1,020円 税込1,122円 | 900円 税込990円 |
6GB | 1,700円 税込1,870円 | 1,570円 税込1,727円 | 1,450円 税込1,595円 |
12GB | 3,400円 税込3,740円 | 2,820円 税込3,102円 | 2,700円 税込2,970円 |
20GB | 5,200円 税込5,720円 | 4,620円 税込5,082円 | 4,500円 税込4,950円 |
30GB | 7,450円 税込8,195円 | 6,870円 税込7,557円 | 6,750円 税込7,425円 |
タイプD=ドコモ回線 タイプA=au回線 |
|||
エンタメフリー・オプション |
|||
音声SIMの場合:280円/月 データSIMの場合:980円/月 データ消費ゼロで使い放題のアプリ YouTube、AbemaTV、U-NEXT、YouTube Kids Google Play Music、YouTube Music、Apple Music、Spotify AWA、Amazon Music、LINE MUSIC、radiko.jp らじる★らじる、dヒッツ、RecMusic、dマガジン dブック、Facebook Messenger |
BIGLOBEモバイルは大手通信プロバイダーであるBIGLOBE株式会社が提供する格安SIMです。
BIGLOBEモバイルの強みとして、エンタメフリー・オプションを利用することで月額280円(音声通話SIMの場合)でYouTubeやAbemaTVなどの動画サイトをデータフリーで利用することができます。
GoogleやYouTubeが提供している音楽アプリなどもデータフリーで利用できます。普段から動画を沢山見る方や音楽を聞く方にオススメです。
さらにこちらのオプションについては、データSIMプランの利用のみでも加入することができます。動画をデータフリーでストレスなく見たい方はおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?大手キャリアだけでなく、格安SIMでも回線速度を速く利用することができることが理解いただけたでしょうか?
大手キャリアであったとしても混雑時には回線速度は落ちてしまうため格安SIMでも同じことが言えます。
また、今回は回線速度を重視した格安SIMをご紹介しましたが、それらの格安SIMは他社に比べると金額が若干高くなります。
そのため、自分の予算や条件にあったものやオプションサービスなどで格安SIMを是非選んでみてください。