
格安SIM会社は日本に50以上もの会社がありますが、格安SIMのことを知らない人にとっては
「なんとなく携帯電話の料金が下がりそうだけど・・・」
「なんで料金が下がるの?」
「どの格安SIM会社を選べばいいの?」
「安いけれども安心して利用できるの?」
など分からないことだらけで、不安ですよね。
格安SIM会社は、他社との差別化を図るために、独自のサービスを打ち出しています。
そこで今回は、シェアが高い格安SIM会社の特徴をご紹介いたします。格安SIMを知らない人でも、ポイントをつかんでしまえば簡単に分かるので、ぜひ参考にしてみてください。
格安SIMのシェアの割合一覧
シェア率はスマホの市場調査を行っているMMD研究所のデータをもとにして解説します。
楽天モバイル:格安SIM業界でのシェア割合25.3%
楽天モバイルの特徴
Rakuten UN-LIMIT VI | |
---|---|
~3GB以下 | 980円 税込1,078円 |
3GB~20GB以下 | 1,980円 税込2,178円 |
20GB超過後 | 2,980円 税込3,278円 |
楽天モバイルは格安SIM業界のシェアが25.3%と、最もシェア率が高いです。
現在はドコモやau、ソフトバンクに続く第4のキャリアとして自社回線で運用しています。そのため厳密には格安SIMではありませんが、多くの媒体で格安SIMとして取り扱われることが多いため、この記事でも含めて紹介しています。
楽天モバイルの特徴は、他の格安SIMにはない「Rakuten UN-LIMIT」というプランです。Rakuten UN-LIMITの特徴は、楽天回線エリア内であればデータ通信が使い放題という点です。
楽天回線エリア外の場合、利用できるデータ容量は5GB/月です。また、契約したデータ容量を使い切ったとしても「1Mbps」の速度で利用できるのも大きな特徴です。
格安SIMを含む携帯電話会社の特徴として、契約したデータ通信量を使い切ってしまうと高速通信ができなくなってしまいます。「ギガが足りない」状態ですね。
低速通信の速度は様々ですが、一般的には「128kbps」や「200kbps」程度と、百分の一以下のスピードで通信しますので、イライラがたまります。通信速度制限は、誰もが一度は経験しているのではないでしょうか。
楽天モバイルは、低速通信の速度を「1Mbps」にすることで、データ通信量を使い切っても、ある程度安定して利用できるのです。通信速度が1Mbpsあれば、動画視聴でも低画質なら見られるくらいのレベルのため、だいたいのコンテンツはストレスなく使えます。
mineo(マイネオ):格安SIM業界でのシェア割合11.7%
mineoの特徴
データ 容量 | デュアルタイプ (音声通話SIM) | シングルタイプ (データSIM) |
---|---|---|
200MB | 1,000円 税込1,100円 | 300円 税込330円 |
1GB | 1,180円 税込1,298円 | 800円 税込880円 |
5GB | 1,380円 税込1,518円 | 1,150円 税込1,265円 |
10GB | 1,780円 税込1,958円 | 1,550円 税込1,705円 |
20GB | 1,980円 税込2,178円 | 1,750円 税込1,925円 |
mineoは、いち早くトリプルキャリアに対応した格安SIMです。Docomo、au、Softbankのどのキャリアからでも、SIMロック解除なしで乗り換えられます。
mineoはユーザーフレンドリーの格安SIM会社として知られており、ユーザー満足度が非常に高いのがシェア率2位の理由になっています。
まずはmineo会員同士のやり取りがあります。格安SIM会社の多くは、料金が安い代わりにサポートが弱いという特徴がありますが、mineoは会員同士で協力し合うことで、困ったことなどもすぐにmineo会員に相談し、mineo会員からサポートを受けられます。
もう一つはユーザー同士でデータ通信量をシェアできます。当月に使い切れなかったデータ通信量を友だちにプレゼントしたり、「フリータンク」と呼ばれるタンクに保存したり、データ通信量が足りないときは「フリータンク」から引き出すことも可能です。
UQモバイル:格安SIM業界でのシェア割合11.1%
UQモバイルの特徴
プラン名 | 月額料金 | 節約モード/ 速度制限時 |
---|---|---|
くりこし プランS (3GB) | 1,480円 税込1,628円 | 最大300kbps |
くりこし プランR (15GB) | 2,480円 税込2,728円 | 最大1Mbps |
くりこし プランL (25GB) | 3.480円 税込3,828円 | 最大1Mbps |
UQモバイルは、auのサブブランドという位置づけです。利用できるスマートフォンは、auのスマートフォン、もしくはSIMフリーのスマートフォンのみとなります。
UQモバイルの最大の特徴は、通信速度です。格安SIMを利用していて一番困るのは、お昼や夕方などスマートフォンを利用する人が多いと、通信速度が大幅に遅くなることです。
高速通信にしても全くつながらないことがあります。理由は簡単で、格安SIM会社は、大手キャリアの回線を借りていますので、回線が混雑するときは、大手キャリアのユーザーを優先的に利用できるようにするからです。
しかしながら、UQモバイルはauのサブブランドということもあり、通信網が他社格安SIMより優れているため、通信速度が安定しています。
au系のスマートフォンを保有していて、格安SIMでも通信速度にこだわりたい場合は、UQモバイルがおすすめです。
OCNモバイルONE:格安SIM業界でのシェア割合7.2%
OCNモバイルONEの特徴
コース | 音声SIM | データSIM (SMSあり) | データSIM (SMSなし) |
---|---|---|---|
1GB | 700円 税込770円 | - | - |
3GB | 900円 税込990円 | 780円 税込858円 |
|
6GB | 1,200円 税込1,320円 | 1,080円 税込1,180円 |
|
10GB | 1,600円 税込1,760円 | 1,480円 税込1,628円 |
OCNモバイルONEは、OCNという、インターネットプロバイダーとしては老舗の会社が提供している格安SIMです。NTTグループが運営しているということもあり信頼度が高く、シェア率上位の理由にもなっているのではないでしょうか。
OCNモバイルONEは月額料金・通信速度・サービス内容など全体的にかなり優れています。
他の格安SIMと違って尖った特徴はありませんが、迷ったらとりあえずここを選んでおけば間違いない格安SIMです。
https://sim-free-smartphone.com/ocn-mobile-one/
IIJmioの特徴
プラン | 音声 SIM | データ SIM +SMS | データ SIM | eSIM |
ドコモ au | ドコモ au | ドコモ | ドコモ |
|
2GB | 780円 税込858円 | 750円 税込825円 | 680円 税込748円 | 400円 税込440円 |
4GB | 980円 税込1,078円 | 950円 税込1,045円 | 880円 税込968円 | 600円 税込660円 |
8GB | 1,380円 税込1,518円 | 1,350円 税込1,485円 | 1,280円 税込1,408円 | 1,000円 税込1,100円 |
15GB | 1,680円 税込1,848円 | 1,650円 税込1,815円 | 1,580円 税込1,738円 | 1,300円 税込1,430円 |
20GB | 1,880円 税込2,068円 | 1,850円 税込2,035円 | 1,780円 税込1,958円 | 1,500円 税込1,650円 |
IIJmioはサービス内容としては平均的な格安SIMですが、業界内では老舗ということもあり人気が高いです。
月額料金が格安SIMの中でも最安クラスなので、とにかくスマホの料金を安くしたいという場合はおすすめです。
通信速度も格安SIMとしては標準以上と優秀で、低速通信の手動切り替えもできるため、通信面で困ることもないでしょう。
BIGLOBEモバイル:格安SIM業界でのシェア割合6.2%
BIGLOBEモバイルの特徴
プラン | 音声SIM | データSIM +SMS | データSIM |
タイプD タイプA | タイプD タイプA | タイプD |
|
1GB | 980円 税込1,078円 | - | - |
3GB | 1,200円 税込1,320円 | 1,020円 税込1,122円 | 900円 税込990円 |
6GB | 1,700円 税込1,870円 | 1,570円 税込1,727円 | 1,450円 税込1,595円 |
12GB | 3,400円 税込3,740円 | 2,820円 税込3,102円 | 2,700円 税込2,970円 |
20GB | 5,200円 税込5,720円 | 4,620円 税込5,082円 | 4,500円 税込4,950円 |
30GB | 7,450円 税込8,195円 | 6,870円 税込7,557円 | 6,750円 税込7,425円 |
タイプD=ドコモ回線 タイプA=au回線 |
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エンタメフリー・オプション |
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音声SIMの場合:280円/月 データSIMの場合:980円/月 データ消費ゼロで使い放題のアプリ YouTube、AbemaTV、U-NEXT、YouTube Kids Google Play Music、YouTube Music、Apple Music、Spotify AWA、Amazon Music、LINE MUSIC、radiko.jp らじる★らじる、dヒッツ、RecMusic、dマガジン dブック、Facebook Messenger |
BIGLOBEモバイルには「エンタメフリー」という、エンタメ系で利用するときにデータ通信量が消費されないという特徴があります。エンタメ系というのはYouTubeやGoogle Play Musicなどです。
通勤や通学などの移動中にGoogle Play Musicで音楽を聴いたり、動画や映画をを見たいと思っても、動画や音楽はデータ通信量をすぐに消費してしまいます。
動画によっては、1時間観ただけでデータ通信が1GBも使ってしまうこともあります。3GBのデータ通信で契約していると、3日で通信制限がかかってしまい、目も当てられません。
BIGLOBEモバイルは、そのような動画や音楽を利用するときにはデータ通信が消費されませんので、通信制限を気にせず使えます。
まとめ
今回は、シェアが多い格安SIM会社を紹介しました。
格安SIMを選ぶポイントは3点です。
- データ通信量
- 通信速度
- 自分が持っているスマートフォンがそのまま利用できるか
格安SIMはハードルが高そうに見えますが、あなたが「どんな」キャリアのスマートフォンを使っていて、スマートフォンを「どのように」使っているかを、この3点と照らし合わせて見直すことで、自分に合った格安SIMがわかります。
一度契約してしまえば、キャリア時代と同じように使えて、さらに料金の安さにびっくりすると思います。自分に合う格安SIMを見つけ、節約していきましょう。