
大手キャリアから格安SIMへ乗り換えする際、MNP(ナンバーポータビリティ)を利用して以前と同じ番号を使うという人が多いと思います。
同じ番号を引き継いだ方が自分自身の書類等で電話番号の変更手続きをしなくて済むし、友人・知人へ新しい番号をお知らせする手間も省けます。
では、逆に電話番号を引き継がないで格安SIMへ切り替える、2台目や子供用等新しく契約する場合等では電話番号を選べるのでしょうか?
みなさんが知っているようで知らない、格安SIMで新しい電話番号の取得する方法について解説します。
新しい電話番号で格安SIMに申し込む場合
090・080・070を選ぶことはできない
そもそもですが、大手キャリアを含めても、電話番号をすべて自由に選ぶことができるところはありません。
大手キャリアの場合、店頭に置いているSIMカードには「黒SIM」と「白SIM」と呼ばれる2つがあります。
黒SIMは既にSIMカードに電話番号が書き込まれている、つまり電話番号が決まっているもの。
白SIMはSIMカードに電話番号が書き込まれておらず、まだ電話番号が決まっていない状態のものです。ただ、番号が決まってないからといって、すべての番号が自由に選べるわけではありません。
各社ごとに無料、または有料で下4桁のみ選べるサービスがあるのですが、それについては後述します。
管理人がソフトバンクで働いていた時点で黒SIMはほぼなくなっていたので、現在は白SIMが主流かと思います。
もし黒SIMがある場合はこちらから選ばせて欲しいと言えば、お店によっては在庫から選ばせてくれることもあるかもしれません。
一方、オンラインでは電話番号を選ぶという手続きや項目は存在しないので、どんな番号が割り当てられるかはまったくの運です。
オンライン申し込みが基本である格安SIMの場合、電話番号を選ぶことはできません。
真ん中4桁、下四桁の番号を選ぶこともできない
電話番号は「090(もしくは080か070)-〇〇〇〇-〇〇〇〇」という数字の羅列なので、覚えやすい番号にしたいと考える人は多いのではないでしょうか。
管理人がソフトバンクで働いていた時も、4桁連続同じ数字を希望する人はやっぱり多かったです。
語呂が良い、もしくは自分や家族の誕生日、記念日のように、思い入れがあって、覚えやすい日付等をあてることも多いですよね。
大手キャリアの場合、店頭申込で希望をすれば下4桁を選ぶことができます。そのため、格安SIMでも電話番号が選べると思っている人も少なくありません。
先ほどもお伝えしたように、格安SIMでは電話番号を選ぶことができません。なので、下4桁の番号についても同様に選ぶことは不可能です。
【例外】楽天モバイルは電話番号の下4桁が選べるサービスがある
楽天モバイルも今は自社回線運営なので格安SIMという扱いでよいのか迷いますが…もしオンライン申し込みで電話番号を選びたいなら、楽天モバイルがおすすめです。
サービス利用料は1,000円と少しかかりますが、好きな上4桁が出てくるまで何度でも検索が可能です。
とは言っても、上4桁はランダムなため、100%希望したものが出てくるとは限りませんので注意が必要です。
楽天モバイルは、月額料金が3ヶ月間無料になるキャンペーンをやっているため、試しに使ってみるのも良いです。新規事務手数料もかからないので、3ヶ月はまったくのゼロ円で使えます。
また、月間データ使用量が1GB未満であれば月額料金はずーっと無料です。24時間かけ放題がオプションなどの追加料金なしで使えるため、電話専用のサブ回線として使うのもアリです。
最低利用期間も特に無いので、使ってみてイマイチだと感じたらすぐに解約しても違約金はかかりません。
大手キャリアなら下4桁を選ぶことができる
格安SIMでは全く選べない電話番号も、大手キャリアならば下4桁のみユーザーの希望で選ぶことができます。
ソフトバンクの場合
ソフトバンクでは、契約時に店頭で申し出をすれば無料で下4桁が選べます。(オンラインの申し込みではサービス対象外)
ですが、連続する数字(1111、7777等)や、既に使用されている番号等は利用を制限される場合もありますので、候補を複数持っておくのが良いでしょう。
ドコモの場合
ドコモにも同様のサービスがありますが、こちらは有料サービスで、料金は300円です。
auの場合
auは、新規契約の場合「YOU選番号サービス」の手数料として300円が発生します。電話番号変更の場合は「電話番号変更手数料」に含まれるため、無料という扱いになっています。
乗り換え(MNP)の場合は電話番号はそのまま
大手キャリアで使用している電話番号を使いたいのであれば、MNPを利用すれば良いのですが、絶対できるというわけではありません。
1つめは名義の問題で、大手キャリア時代の名義と格安SIMに変更する際の名義は同じでなければいけません。
ですから、大手キャリア時代は親の名前で契約していたけど、格安SIMに移行する際に子供の名前にする…といった場合は契約者が違うので即座にMNPを受け付けてもらえません。
格安SIMに変える前に大手キャリア時代の名義を変えておけば手続きがグッと楽になりますので、まずは契約書や電話会社のサイト(マイページ等)で契約者の名前を確認して下さい。
MNPと聞くと「電話してMNPの予約番号を取得する」というのがメインの作業のように思われていますが、同じ名義かどうかを確認することも実は大事な作業なのです。
2つめは、未払い金の問題で、大手キャリアで契約している時に月額料金の未払いがあった場合信用に欠けるということで手続きができないこともあります。
確信犯でお金を払っていない人もいれば、口座変更したせいでうっかり払い忘れていた人等、未払いの理由は様々ですが、悪質とみなされた場合端末を一括購入しなければならない等制限も出てきますので要注意です。
格安SIMでどうしても電話番号を変えたい場合は解約して再契約
格安SIMでは電話番号を選べないということが分かりましたが、割り当てられた電話番号が気に入らない時は我慢するしかないのでしょうか?
実は、最低利用期間だけ契約してその後すぐ解約→契約し直すという方法を使えば、電話番号を変えることができるのです。
最低利用期間とは、大手キャリアでいうところの2年縛りをイメージすると分かりやすいのですが、この期間中に解約すると解約に伴う費用が発生するものです。
格安SIMの中には最低利用期間が4ヶ月だったり、6ヶ月だったり、大手キャリアと同じ2年というのもあったり色々あるのですが、最低利用期間なしというのもあるので、値段だけではなくこのような制度の面にも注目して会社を選ぶのも有効です。
特に最低利用期間がないものは、電話番号が気に入らなければ早期に解約→契約し直しができるので、気に入らない番号を長期間使い続ける必要がありません。
面倒臭いことと言えば何度も手続きをしなければいけない、自分の届出している情報を変更しなければならない等ですが、少なくとも使いたくもない電話番号を使い続けるストレスからは解放されますのでどちらを選ぶも契約者の自由です。
音声SIMでも最低利用期間がなくすぐに解約できる格安SIM
LINEMO(ラインモ)
ミニプラン | スマホプラン | |
---|---|---|
月額料金 | 990円 | 2,728円 |
データ容量 | 3GB | 20GB |
特典 | ・5分かけ放題が7ヶ月無料 ・LINEギガフリー |
LINEMO(ラインモ)はソフトバンクが2021年に開始した新ブランドで、格安SIMではありませんが月額料金は同等の安さです。
最低利用期間なし、解約に伴う違約金もなし。また、新規契約時の登録事務手数料もないため、新しい番号で契約するのに非常に便利です。
LINEMOの最大のメリットは、月額料金は格安SIM並なのに、通信速度はソフトバンクと同一であるという点です。
格安SIMの通信速度は大手キャリアと比較すると劣ってしまいますが、LINEMOはソフトバンクが提供するプランの1つのため、回線はソフトバンクと変わりません。
LINEMOであれば、安いのに速いという贅沢な環境を実現することができます、
イオンモバイル
コース | 音声SIM | データSIM (SMSナシ) | シェア音声 (最大5枚) |
---|---|---|---|
500MB | 930円 税込1,023円 | - | - |
1GB | 980円 税込1,078円 | 480円 税込528円 | - |
2GB | 1,080円 税込1,188円 | 680円 税込748円 | - |
3GB | 1,180円 税込1,298円 | 780円 税込858円 | - |
4GB | 1,280円 税込1,408円 | 880円 税込968円 | 1,580円 税込1,738円 |
5GB | 1,380円 税込1,518円 | 980円 税込1,078円 | 1,680円 税込1,848円 |
6GB | 1,480円 税込1,628円 | 1,080円 税込1,188円 | 1,780円 税込1,958円 |
7GB | 1,580円 税込1,738円 | 1,180円 税込1,298円 | 1,880円 税込2,068円 |
8GB | 1,680円 税込1,848円 | 1,280円 税込1,408円 | 1,980円 税込2,178円 |
9GB | 1,780円 税込1,958円 | 1,380円 税込1,518円 | 2,080円 税込2,288円 |
10GB | 1,880円 税込2,068円 | 1,480円 税込1,628円 | 2,180円 税込2,398円 |
12GB | 1,980円 税込2,178円 | 1,580円 税込1,738円 | 2,280円 税込2,508円 |
14GB | 2,080円 税込2,288円 | 1,680円 税込1,848円 | 2,380円 税込2,618円 |
20GB | 2,180円 税込2,398円 | 1,780円 税込1,958円 | 2,480円 税込2,728円 |
30GB | 3,980円 税込4,378円 | 3,580円 税込3,938円 | 4,280円 税込4,708円 |
40GB | 4,980円 税込5,478円 | 4,580円 税込5,038円 | 5,280円 税込5,808円 |
50GB | 5,980円 税込6,578円 | 5,580円 税込6,138円 | 6,280円 税込6,908円 |
最低利用期間(最低契約期間)なし、解約金もなしのイオンモバイルは、大手ショッピングモールでおなじみのイオンが運営している格安SIMです。
イオンモバイルは格安SIMの中でも珍しく、店頭申込が可能です。イオンで買い物した際、イオンモバイルのコーナーを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
その価格帯は業界最安級と評価されており、24分割で購入した場合、月額500円~600円程度の支払いで済む端末も販売されています。
回線はドコモ回線とauの2種類選ぶことができ、店頭でスタッフに相談もできる。トラブルが発生したら買い物ついでに店舗に行けるというのも魅力的ですね。
まとめ
格安SIMで好きな電話番号を選べるのかについてまとめました。
楽天モバイルであれば下4桁のみ選ぶことができます。格安SIMどうしても電話番号を変えたい場合は、一度解約して再契約するしかありません。
格安SIMに切り替える時は月額料金がいくら安くなるのかを中心に考えがちですが、長く使う電話ですし、好きな番号で契約できることを知っておいて損はないと思います!