格安SIMは、大小合わせて100件以上の会社が提供しています。そのため、料金が安いのはもちろん、会社ごとに色々なサービスを提供しています。
その中には、大手キャリアではお目にかかれないようなサービスもあります。
「格安SIMにして料金は下げたいけど、データ通信もたくさん使いたい」と考える人も
そういう方には、定額でデータ通信使い放題を提供している格安SIMがおすすめです。本記事では、定額でデータ通信が使い放題の格安SIM会社を紹介します。
格安SIMのデータ通信使い放題の種類
1.すべての通信が低速だが使い放題
格安SIMで提供している代表的な使い放題プランを紹介します。
1つ目の使い放題は、モバイルデータ通信が200kbps~1Mbps(約1000kbps)で使い放題になるプランです。
通常の通信速度は、大手キャリアで30~50Mbps程度、格安SIMで10~30Mbps程度。
低速通信ということもあり通常時と比較すると遅いですが、Webページ閲覧、LINE、Twitterなどテキストベースのコンテンツであれば十分使えます。
低速の使い放題プランがおすすめの人は、主に「毎月の料金を気にしたくない人」や「データ容量を気にしたくない人」です。毎月速度制限がかかってしまう人もぜひ検討してほしいサービスです。
2.特定のアプリだけ高速通信で使い放題
もう1つ が「特定のアプリ」だけ高速通信で使い放題というプランです。
例えば、動画アプリと音楽アプリだけが使い放題となるサービスを提供している格安SIMがあります。このサービスの特徴は、特定のアプリだけ高速通信(通常通りの速度)で使い放題という点です。
この使い放題プランがおすすめの方は、特定アプリをたくさん利用している人です。あなたがスマートフォンをどんな用途で使っているかを振り返ってみて、特定アプリに該当するようでしたらこちらの使い放題プランがおすすめです。
2.すべての通信が高速通信で使い放題
3つ目が、すべての通信が高速通信で使い放題になるというパターンです。
アプリによらず使い放題が適用されるため非常に便利ではありますが、上記2つの使い放題に比べると月額料金が高くつくことがデメリットです。
その他、特定のエリア内しか使えないなどの条件もあったりするため、自身が普段使う環境
低速だがデータ通信が定額で使い放題の格安SIM
mineo(マイネオ):パケット放題オプションをつければ500kbpsで使い放題
データ 容量 | デュアルタイプ (音声通話SIM) | シングルタイプ (データSIM) |
---|---|---|
200MB | 1,000円 税込1,100円 | 300円 税込330円 |
1GB | 1,180円 税込1,298円 | 800円 税込880円 |
5GB | 1,380円 税込1,518円 | 1,150円 税込1,265円 |
10GB | 1,780円 税込1,958円 | 1,550円 税込1,705円 |
20GB | 1,980円 税込2,178円 | 1,750円 税込1,925円 |
mineoは2020年3月からパケット放題オプションが追加されました。速度は楽天モバイルのスーパーホーダイより遅いものの、最大500kbpsという速度は、スマホを普通に使う分には速度が遅くてストレスを感じることは少ないです。
mineoは、スーパーホーダイと違って、1年目だけ安いというわけではなく、2年目以降も最安1,050円で利用できますから、料金面を考えると楽天モバイルよりもお得な格安SIMと言えます。
UQモバイル:プランSは300kbps、プランM/Lは1Mbps
プラン名 | 月額料金 | 節約モード/ 速度制限時 |
---|---|---|
くりこし プランS (3GB) | 1,480円 税込1,628円 | 最大300kbps |
くりこし プランR (15GB) | 2,480円 税込2,728円 | 最大1Mbps |
くりこし プランL (25GB) | 3.480円 税込3,828円 | 最大1Mbps |
プランSは節約モード時やデータ容量を使い切った後の低速通信の速度が最大300kbps、プランM/Lの場合は1Mbpsで使えます。
節約モードは自分の好きなタイミングで切り替えることができます。そのため、動画など通信量が多いコンテンツを使う時以外は節約モードにしておくなどすると、高速通信のデータ容量を温存しておくことができます。
高速通信で特定のアプリが使い放題になる格安SIM
BIGLOBEモバイル:YouTubeやAbemaTVなどの人気映像系アプリが使い放題
プラン | 音声SIM | データSIM +SMS | データSIM |
タイプD タイプA | タイプD タイプA | タイプD |
|
1GB | 980円 税込1,078円 | - | - |
3GB | 1,200円 税込1,320円 | 1,020円 税込1,122円 | 900円 税込990円 |
6GB | 1,700円 税込1,870円 | 1,570円 税込1,727円 | 1,450円 税込1,595円 |
12GB | 3,400円 税込3,740円 | 2,820円 税込3,102円 | 2,700円 税込2,970円 |
20GB | 5,200円 税込5,720円 | 4,620円 税込5,082円 | 4,500円 税込4,950円 |
30GB | 7,450円 税込8,195円 | 6,870円 税込7,557円 | 6,750円 税込7,425円 |
タイプD=ドコモ回線 タイプA=au回線 |
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エンタメフリー・オプション |
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音声SIMの場合:280円/月 データSIMの場合:980円/月 データ消費ゼロで使い放題のアプリ YouTube、AbemaTV、U-NEXT、YouTube Kids Google Play Music、YouTube Music、Apple Music、Spotify AWA、Amazon Music、LINE MUSIC、radiko.jp らじる★らじる、dヒッツ、RecMusic、dマガジン dブック、Facebook Messenger |
BIGLOBEモバイルは、スマホで動画や音楽サービスを頻繁に利用する方におすすめする格安SIMです。エンタメフリー・オプションサービスに追加で加入することで、動画、音楽、ラジオや電子ブックのデータ通信量が使い放題です。
動画サービスであればYouTubeやAbemaTVなど、音楽サービスだとGoogle Play MusicやApple Music、Spotifyなどが対象です。特に動画は、大量のデータ量を消費しますから、YouTubeやAbemaTVなどをモバイルデータ通信で頻繁に利用する人におすすめです。
BIGLOBEモバイルのデータ通信量は、1GB、3GB、6GB、12GB、20GB、30GBと豊富ですが、1GBを選んでしまうとエンタメフリー・オプションに加入できません。エンタメフリー・オプションを利用するのでしたら3GB以上で契約しましょう。
BIGLOBEモバイルのエンタメフリーも、LINEモバイルと同じく速度制限も対象アプリは高速通信のまま使えます。
高速通信で使い放題の格安SIM
楽天モバイル:月額最大2,980円で高速通信使い放題
Rakuten UN-LIMIT | ||
エリア | 楽天回線 | パートナー回線 |
プラン料金 | 2,980円→一年無料 | |
データ通信 | 制限なし | 5GB/月 |
国内通話 | Rakuten Link利用で0円 | |
SMS | Rakuten Link利用で0円 |
楽天モバイルのプラン「Rakuten UN-LIMIT」は、楽天回線エリア内なら高速通信でデータ使い放題という点が最大の特徴です。
楽天回線エリア外は使い放題の対象ではありませんが、月間5GBのデータ容量があります。データ容量としては標準的で、5GBを使い切った場合も最大1Mbpsで使えるため、楽天回線エリア外でも不便は少ないでしょう。
欠点としては、楽天回線エリアがまだまだ狭いというところです。楽天回線エリア内であれば非常に便利ではありますが、エリア外だとサービス内容としては突出している部分がありません。
事前に自分が利用する環境が楽天回線エリア内なのかどうかを楽天モバイルの公式サイトで確認することをおすすめします。
まとめ
定額・低速でデータ通信が使い放題でおすすめの格安SIMをまとめました。ポイントは3点あります。
- スマートフォンでどんなサービスを利用するか
- 利用するサービスに最適なオプションが存在するか
- 1カ月の平均データ通信量とオプションプランを比較してどちらが安いか
格安SIMの使い放題プランは、データ通信速度が遅いか、一部のサービスしかつかえず、ほとんどの会社で「オプション契約」が必要です。そのため、利用するサービスによっては、オプションをつけても効果が実感できず、値段だけが上がってしまうのです。
まずは、あなたがデータ通信で利用するアプリが、どの位のデータ通信を利用しているかを把握することが重要です。その中で、オプションサービスをつけた方がお得になるのか、それともデータ通信量を増やした方が安いかで検討することをおすすめします。
せっかく格安SIMを利用するのですから、よりよいサービスを使いこなして、賢く節約していきましょう。