
2018年1月31日にソフトバンクとの戦略的提携をLINEモバイルですが、3月20日に資本提携と業務提携を締結、2018年夏にはソフトバンク回線の提供が開始されると言われていましたが、2018年7月2日からソフトバンク回線のサービスが開始されました!
LINEモバイルでは現在、ドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線の3種類があります。回線の提供元が違えば通信速度も違ってくるので、LINEモバイルを契約する場合はどれを契約するべきか迷うと思いますが、結論から言いますとソフトバンク回線を選ぶべきです。
今回はLINEモバイルでソフトバンク回線を選ぶべき理由と、ドコモ回線やau回線との違いや変わらない点についてまとめていきます。
LINEモバイルのソフトバンク回線を選ぶべき理由
冒頭でもお話した通り、LINEモバイルは実質的にソフトバンクの子会社化しました。そうなれば当然、ソフトバンク回線の方が回線強化に力が入るでしょう。
実際、LINEモバイルの嘉戸社長は以下のようにコメントしています。
・格安SIMで通信速度を重視するユーザーはソフトバンク回線を選ぶことになる
・「格安スマホ最速」は、大手キャリア(KDDI)のサブブランドであるUQ mobileを除いた最速を目指す
引用元: engadget
大手キャリアのサブブランドは、ソフトバンクのサブブランドであるY!mobile、KDDIのサブブランドであるUQ mobileの2つですが、Y!mobileを引き合いに出していないのはLINEモバイルがソフトバンク側になったからでしょう。
この2つは大手キャリアと格安SIMの中間くらいの料金と通信速度ですが、LINEモバイルのソフトバンク回線はそれに次ぐ通信速度を目指すとしています。
その一環として、2018年8月~12月まで「格安スマホ 最速CHALLENGE」と銘打って高速通信を維持するキャンペーンを行っています。ドコモ回線の時はこういった施策は行っていませんでしたので、力の入れようが伺えます。
さらにLINEモバイルではネットワーク増強工事を頻繁に行っており、中でも特にソフトバンク回線は頻度が高めです。2020年11月には大規模な増強工事があり、ソフトバンク回線の速度が高速化&安定化しました。
管理人もソフトバンク回線を使用していますが、ドコモ回線やau回線よりも高速かつ安定したスピードが出ています。
管理人が東京都内で実測したソフトバンク回線の通信速度は、以下の記事に記載していますので参考にして下さい。
格安SIMの多くはお昼時の回線が混雑する時間帯は1Mbpsを下回ることも珍しくないので、昼の時間帯で5Mbps程度、その他の時間帯は安定して通して15~35Mbps程度出ているLINEモバイルはかなりすごいと言えます。
Y!mobileとUQ mobileは大手キャリアのサブブランドということで通信速度は速いですが、格安SIMと比べると料金が高いため、一概に良いところばかりとは言えません。
LINEモバイルはサブブランドに次ぐ通信速度で月額料金も安い、さらにLINE, Twitter, Instagram, FacebookなどのSNSが使い放題のデータフリーにも対応しているため、相当コスパが高いです。
格安SIMの中で大手キャリアの後押しを得ているところは他にありませんので、LINEモバイルのソフトバンク回線は今後も期待ができます。
LINEモバイルのドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線で共通する点
ドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線の料金は同じ
気になる月額料金ですが、ドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線のどれでも一切変わりません。
他の格安SIMの場合、2つ以上の回線を提供している場合は微妙に金額が違ったりします。中でもソフトバンク回線はドコモ回線やau回線よりも高いことがほとんどなので、価格は据え置きで使えるのは嬉しい限りですね。
ドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線のサービスは基本的に同じ
ソフトバンク回線は、ドコモ回線・au回線で提供されているサービスと基本的に変わりありません。10分電話かけ放題、データプレゼント、データ繰り越し、LINEの年齢認証が可能などすべて利用が可能です。
ただ、留守番電話など細かいオプションは回線によって使えるものが違ったり料金が違ったりします。
ソフトバンク回線では留守番電話が無料で使えるため、留守番電話機能を使いたい場合はソフトバンク回線を選ぶと少しお得です。
その他、詳しいサービス内容やメリットについてはこちらをご覧ください!
ドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線で異なる点
ドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線では対応エリアが違う
これは当然のことではありますが、ドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線では電波が入るエリアが異なります。
対応エリアに関してはLINEモバイルだからというのは関係なく、ドコモの電波が入るところはLINEモバイルのドコモ回線も繋がるし、ソフトバンクの電波が入るところはLINEモバイルのソフトバンク回線も繋がります。
多くの人は、ドコモからLINEモバイルへ乗り換える場合はLINEモバイルでもドコモ回線と言ったように、元のキャリアと同じ回線を選択することになります。
そのため、対応エリアは元のキャリアで問題なく使えていたのであれば、LINEモバイルに変えた後も同様に使用することができます。
ドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線では対応周波数が異なる
気になることはあまり少ないかと思いますが、ドコモ回線、au回線、ソフトバンクでは回線の周波数が異なります。
例えばドコモ回線とソフトバンク回線では以下のように周波数に違いがあります。
【LTE】
3.5GHz(Band42)、2.5GHz(Band41)、2.1GHz(Band1)、1.8GHz(Band3)、1.5GHz(Band11)、900MHz(Band8)、700MHz(Band28)
【3G】
2.1GHz(Band1)、900MHz(Band8)
【LTE】
3.5GHz(Band42)、2.1GHz(Band1)、1.8GHz(Band3)、1.5GHz(Band21)、800MHz(Band19)、700MHz(Band28)
【3G】
2.1GHz(Band1)、800MHz(Band6&19)
基本的には元のキャリアと同じ回線を選ぶことになりますが、もしドコモからLINEモバイルのソフトバンク回線に変えたい、またはその逆の場合は、端末が主要周波数に対応しているかを確認して下さい。
ドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線では通信速度が違う
ドコモ回線とソフトバンク回線はまったくの別物ですので、同じLINEモバイルと言えども通信速度は異なります。
通信速度に関してどちらの方が良いかは、冒頭でもお話した通りソフトバンク回線に軍配が上がります。
ソフトバンク回線を提供開始したことによるメリット
ソフトバンクからLINEモバイルへの乗り換え時にSIMロック解除が不要になった
これまでLINEモバイルはドコモ回線のみということで、ソフトバンクやauからの乗り換えの場合はスマホ端末のSIMロック解除が必要、そして使えるのはiPhoneのみでした。
今回、新しくソフトバンク回線が提供されたことにより、ソフトバンクからLINEモバイルのソフトバンク回線への乗り換えた場合にはSIMロック解除が不要で、LINEモバイルのSIMカードをそのままソフトバンクのスマホに入れて使うことができるようになりました。
また、これまでソフトバンクのAndroid端末はLINEモバイルでの動作確認が取れておらず、基本的にはSIMロック解除しても使えないという扱いでしたが、ソフトバンクからLINEモバイルのソフトバンク回線に乗り換えた場合、2017年8月以降に発売されたAndroid端末はそのまま使用することができます。(それ以前に発売されたAndroid端末はSIMロック解除が必要)
回線が2つになったことにより速度の安定が見込める
先ほどもお話した通り、同じLINEモバイルでもドコモ回線とソフトバンク回線では使用している回線が異なります。
例えば、ドコモ回線のユーザーが急激に増加して通信速度が下がったとしても、ソフトバンク回線に影響はありません。
これまではドコモ回線のみだったため、ユーザーの増加による通信速度の低下を大きく受けていました。
今後はソフトバンク回線にもユーザーが分散するため、LINEモバイルのユーザーが増えた場合も速度が低下しにくくなることが予想されます。
格安SIMはその性質上、ユーザーの増加が通信速度に与える影響が大きいため、ソフトバンク回線の提供開始による恩恵は大きいでしょう。
ドコモ回線やau回線も今後もサービス提供が続く
ソフトバンクとの提携が発表された時、第一に心配だったのは「ドコモ回線はどうなるのか?」ということでした。
LINEモバイル代表の嘉戸さんによると、ドコモ回線は今後も運用を続けるため、既存のLINEモバイルのドコモ回線ユーザーは問題ないのはもちろん、ドコモ回線の新規申し込みは継続されるようです。
au回線についてはソフトバンク回線よりも後に提供が始まったため、サービスが終了する心配は少ないと考えられます。
ドコモ回線&au回線→ソフトバンク回線は回線変更が可能
ここまでお話してきた通り、ソフトバンク回線はドコモ回線やau回線よりも通信速度が高速&安定しています。
そのため、LINEモバイルのドコモ回線やau回線を契約している人の中には、ソフトバンク回線に変更をしたいということもあるでしょう。
その他にも、ソフトバンク回線を新たに契約してみたけど、電波が入りにくいからドコモ回線に切り替えたいという場合もあると思います。
こういった時にも、LINEモバイルの「マイページ」から簡単にドコモ回線&au回線→ソフトバンク回線の変更を行うことができます。
回線変更を行っても契約は変わらないため、契約期間やプランなどは継続されます。もちろん、回線変更による最低利用期間の解約手数料は発生しません。
回線変更手数料は3,000円(税抜)ですが、現在キャンペーン中のため回線変更手数料が3,000円→0円になっています。(終了日未定)
LINEモバイルでドコモ回線やau回線を使っている人でソフトバンク回線を使ってみたい!という場合も、この金額なら気軽に試すことができますね。
ただし、SIMフリー端末でない場合やSIMロック解除が行われていない端末の場合だと回線変更しても使えない可能性がありますので、SIMロック解除と対応端末の確認は忘れないようにして下さい。
まとめ
新しくソフトバンク回線の提供が開始されたことによるLINEモバイルの変化をまとめました。
ソフトバンク回線が新しく始まったことによって何かデメリットが発生することは特にありません。
より多くの人がLINEモバイルに乗り換えやすくなるし、ドコモ回線やau回線を使っている人にとってもユーザーが分散するのは喜ばしいことです。
対応エリアに問題がなく、そのほか特にドコモ回線やau回線にこだわる理由がない限りは、ソフトバンク回線を選んでおけば間違いないでしょう。