格安SIMは魅力的だけど、繋がりにくい、通信速度が遅いのであれば、なかなか切り替えに踏み切れないと思う方もいるでしょう。
しかし、本当に格安SIMは繋がりにくいのでしょうか?安いものはこれまでの商品に比べて、品質やサービスの面で劣っていると思い込んでいませんか?
実は格安SIMは大手キャリアから回線を借りて運営をしているため、サービス提供エリアは大手キャリアと同一です。格安SIMだからといって使えるエリアが少ないということはありません。
このように、格安SIMについて勘違い、思い込みをしている人はまだまだ多いのが現状です。
そこで今回は、「繋がりやすさ」についてランキング形式でまとめてみました!
格安SIMがおすすめな理由
大手キャリアだと8,000円/月以上かかるところを2,000円/月以下で使用できる
格安SIMと比較するため、まずは大手キャリアでおすすめされているプランは、月々いくらぐらいなのかを比較してみましょう。
- 一般的なプランは、ギガホ プレミア(音声通話・データ通信が一体化されたプランでデータ無制限)で、定期契約なしだと7,128円、これに準定額オプションをつけたら7,898円、定額オプションをつけたら月々8,998円です。
- 一般的なプランは、使い放題MAX(音声通話・データ通信が一体化されたプランでデータ無制限)で7,238円、これに準定額オプションをつけたら8,118円、定額オプションをつけたら月々9,218円です。
- 一般的なプランは、メリハリ無制限(「データ定額 50GBプラス」「通話基本プラン」「ウェブ使用料」の総称)で7,238円、これに準定額オプションをつけたら8,118円、定額オプションをつけたら月々9,218円です。
格安SIMの場合、月額料金は音声通話機能付きでも1,000円以下~2,000円で使えます。大手キャリアでどんなに割引を利用したとしても、この金額まで安くすることは到底無理です。
2年縛りがないため乗り換えの自由度が高い
格安SIMは月々の料金が安いだけではなく、2年縛りがありません。
この2年縛りがあるせいで、途中解約には高額な料金がかかったりするため、2年縛りがないと自由度が高くなりますね。
例えばAという格安SIMを決めて乗り換えをしてみたけど、ちょっとサービス内容に不満があったのでBの格安SIMに乗り換える…ということがいつでもすぐにできます。
スマホはSIMロック解除さえしておけば、基本的にどの格安SIMでも使えるようになるため、簡単に格安SIM間で乗り換えすることが可能です。
ただし、乗り換えの際は念の為、格安SIM各社の公式サイトで動作確認済み端末をチェックすることをおすすめします。
サービスエリアは大手キャリアと同じ
格安SIMに対するイメージは「安かろう悪かろう」というマイナスイメージとともに、「つながりにくそう」という不安もあり、この点から乗り換えることに躊躇している人もいます。
しかし、格安SIMがつながりにくいというのは思い込みで、格安SIMでも通常で使用する分には問題なくつながるのです。
なぜなら、格安SIMは自社で回線を持っているのではなく、大手キャリアの回線を借りてサービスを運営しているため、大手キャリアとサービスエリアは同じなんです。
例えばドコモを使用している人が今までと同じように使いたいのであれば、ドコモの回線を借りて契約すれば同じように使えます。
「格安SIMは都市部じゃないとつながらない」とか「地方は設備が整ってないからつながらない」なんて思っていた方、それは勘違いですからこれを機に認識を改めるべきです。
格安SIM/格安スマホをランキング形式で紹介
最もオススメ:LINEMO(ラインモ)【ソフトバンクの格安プラン】
ミニプラン | スマホプラン | |
---|---|---|
月額料金 | 990円 | 2,728円 |
データ容量 | 3GB | 20GB |
特典 | ・5分かけ放題が7ヶ月無料 ・LINEギガフリー |
LINEMO(ラインモ)は2021年3月にソフトバンクが新たに始めたプランの1つです。そのため、厳密には格安SIMには含まれないのですが、月額料金は同等なので併せて紹介します。
LINEMOの最大のメリットは、ソフトバンクの自社回線をそのまま使っているため、通信回線がソフトバンクと同一で高速&安定しているという点です。
月額料金が格安SIMと同等なので、LINEMOでも格安SIMと同じように通信品質の低下があるのではないかと思われがちですが、その心配は一切ありません。
プランは3GBと20GBの2種類とシンプルで、どちらの月額料金も格安SIM各社と比較しても最安クラスです。
この後お伝えする各社の料金を見てもらえれば、どれだけ安いかが実際に分かってもらえると思います。
スマホの料金を安くしたいのであれば、下手に格安SIMを選ぶよりも、LINEMOを選んでおけばまず間違いありません。
1位:UQモバイル【通信速度が高速かつ混み合う時間も安定】
プラン名 | 月額料金 | 節約モード/ 速度制限時 |
---|---|---|
くりこし プランS (3GB) | 1,480円 税込1,628円 | 最大300kbps |
くりこし プランR (15GB) | 2,480円 税込2,728円 | 最大1Mbps |
くりこし プランL (25GB) | 3.480円 税込3,828円 | 最大1Mbps |
大手キャリアauのグループ会社であるUQコミュニケーションズが運営しているUQモバイルは、auの回線をそのまま借りて通信できるかつ、他の格安SIMと違って自社回線も持っているため、その繋がりやすさは格安SIMの中でもトップクラスです。
具体的に言うと、使用しているのは「4G LTE回線」で、HPのサービスエリアマップを見ると日本全国対応しています。
勿論地下であったり、山の奥地等の特別な場所にいるとさすがに通信速度が速い!というわけにもいきませんが、それは大手キャリアでも一緒です。そもそも、私達は四六時中そのような場所にいるわけではありませんよね。
普通に生活をするだけならば問題ありませんし、地下や山で電波が悪いのはどのキャリア、格安SIMでも起こりえることなので、UQモバイルのデメリットというわけでもないです。
UQモバイルは「月額料金が安くなるのに、速度は大手キャリアと変わらない」と良いとこ取りなんです。
大手キャリアからUQモバイルに切り替えた人は皆月額料金を数千円単位で下げることに成功していますし、UQモバイルの速さについては「RBB TODAY 格安SIMアワード 2015-2018上半期 通信速度部門 第1位」を受賞している等、第三者機関からも評価されています。
また、格安SIMで高速通信ができると聞くと、必ずと言っていいほど「みんなが使う時間は遅くなるんじゃないの?」と疑問を持たれる方がいます。
ですが、UQモバイルに関しては「回線が混みあっててつながりにくい」「動画が見られない」といった悪い口コミは確認できず、皆が一斉にスマホを使い出す昼の時間帯でも問題なく使えるだけのスピードが出ます。
加えて、UQモバイルは申し込み時のキャッシュバックが大きいのもメリットです。
どのタイミングでも少なくとも10,000円はキャッシュバックがあるので、更新月以外での解約で違約金が10,000円程度発生してしまう場合でも、気軽に乗り換えることができます。
2位:Y!mobile【通信が高速&安定、家族割で大幅割引】
プラン名 | 月額料金 1回線目 | 月額料金 2回線目~ |
---|---|---|
プランS (3GB) | 1,980円 税込2,178円 | 900円 税込990円 |
プランM (15GB) | 2,980円 税込3,278円 | 1,900円 税込2,090円 |
プランR (25GB) | 3,980円 税込4,158円 | 2,700円 税込2,970円 |
1位のUQモバイルに続くのは、ソフトバンクのサブブランドであるY!mobile。ソフトバンクと同じネットワークを使っているため、全国どこでも繋がりやすい格安SIMです。
Y!mobileも大手キャリアの回線を使用しているので通信のスピードが速く、そしてサービスの質も良いと人気が高い格安SIMです。
高速、高品質の理由は、他の格安SIMと違って自社回線で運営をしているから、そして人が多く集まる場所にはアンテナを多く設置し、ひとりひとりに専用の電波を割り当てる技術を採用しているからです。
他にも複数の異なる周波数帯の電波を重ねて高速化するキャリアアグリゲーションという技術も使っており、とにかくデータ通信のサービス向上に力を入れています。
動画が見たいのに読み込みが遅い、ゲームで遊びたいのになかなかダウンロードが進まないというのは、ユーザーにとっても大きなストレスですから、その点を技術でカバーしてくれているのは嬉しいですね。
Y!mobileでは2回線目以降は家族割が効いて月1,080円安くなります。1回線のみの利用だと格安SIMの中でも割高ですが、複数回線利用だと最安クラスになるため、家族などでまとめて契約するのがおすすめです。
3位:BIGLOBEモバイル【YouTube、AbemaTV、U-NEXTなどが使い放題】
プラン | 音声SIM | データSIM +SMS | データSIM |
タイプD タイプA | タイプD タイプA | タイプD |
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1GB | 980円 税込1,078円 | - | - |
3GB | 1,200円 税込1,320円 | 1,020円 税込1,122円 | 900円 税込990円 |
6GB | 1,700円 税込1,870円 | 1,570円 税込1,727円 | 1,450円 税込1,595円 |
12GB | 3,400円 税込3,740円 | 2,820円 税込3,102円 | 2,700円 税込2,970円 |
20GB | 5,200円 税込5,720円 | 4,620円 税込5,082円 | 4,500円 税込4,950円 |
30GB | 7,450円 税込8,195円 | 6,870円 税込7,557円 | 6,750円 税込7,425円 |
タイプD=ドコモ回線 タイプA=au回線 |
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エンタメフリー・オプション |
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音声SIMの場合:280円/月 データSIMの場合:980円/月 データ消費ゼロで使い放題のアプリ YouTube、AbemaTV、U-NEXT、YouTube Kids Google Play Music、YouTube Music、Apple Music、Spotify AWA、Amazon Music、LINE MUSIC、radiko.jp らじる★らじる、dヒッツ、RecMusic、dマガジン dブック、Facebook Messenger |
BIGLOBEモバイルは、NTTドコモの「タイプD」、auの「タイプA」の2種類から好きなSIMタイプを選べる格安SIMです。
BIGLOBEはエンタメフリー・オプションを申し込めば、人気の動画サービス(YouTube、AbemaTV、U-NEXT等)や音楽サービス(YouTube Music、LINE MUSIC等)が使い放題になります。
仮に動画や音楽が使い放題でも、通信速度が遅いと「動画が途切れてしまう」「再生が遅い」と不満が出てくるものですが、BIGLOBEモバイルは前述の通りドコモ回線かau回線を選べます。
全国どこでも動画・音楽を楽しむことが出来る上に、月額料金は安い、速度制限を気にしなくて良い等メリットだらけです。
4位:mineo(マイネオ)【ドコモ、au、ソフトバンクの3回線に対応】
データ 容量 | デュアルタイプ (音声通話SIM) | シングルタイプ (データSIM) |
---|---|---|
200MB | 1,000円 税込1,100円 | 300円 税込330円 |
1GB | 1,180円 税込1,298円 | 800円 税込880円 |
5GB | 1,380円 税込1,518円 | 1,150円 税込1,265円 |
10GB | 1,780円 税込1,958円 | 1,550円 税込1,705円 |
20GB | 1,980円 税込2,178円 | 1,750円 税込1,925円 |
mineoは、ドコモ、ソフトバンク、auから通信サービスを借りているため、3つの回線から使いやすい回線を選べる格安SIMです。
全国に200件以上の店舗を持ち、且つオンラインショップも運営。料金を支払えば自宅で操作等を教えてもらうことも可能です。
mineoの運営会社は、関西電力グループのオプテージで、光回線事業も行っています。
最近ではYouTube広告などでも見かけることが増えたため、mineoの名前を聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。
mineoは今まで使用していた端末を持ち込んで契約することも可能ですし、勿論新しくmineoの端末を購入してもOKです。
5位:IIJmio【格安SIMの中でも最安クラス】
プラン | 音声 SIM | データ SIM +SMS | データ SIM | eSIM |
ドコモ au | ドコモ au | ドコモ | ドコモ |
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2GB | 780円 税込858円 | 750円 税込825円 | 680円 税込748円 | 400円 税込440円 |
4GB | 980円 税込1,078円 | 950円 税込1,045円 | 880円 税込968円 | 600円 税込660円 |
8GB | 1,380円 税込1,518円 | 1,350円 税込1,485円 | 1,280円 税込1,408円 | 1,000円 税込1,100円 |
15GB | 1,680円 税込1,848円 | 1,650円 税込1,815円 | 1,580円 税込1,738円 | 1,300円 税込1,430円 |
20GB | 1,880円 税込2,068円 | 1,850円 税込2,035円 | 1,780円 税込1,958円 | 1,500円 税込1,650円 |
IIJmio(みおふぉん)は、IIJmioモバイルサービス タイプD(ドコモ網)とIIJmioモバイルサービス タイプA(au網)の2種類から選べる格安SIMです。
一般的な知名度は高いとは言い難いですが、実は先進的な技術で業界トップを牽引してきた会社です。
数々の業界初を発表してきただけに信頼度は高く、歴史もあることから、サービス体制がしっかりと構築されています。
「知名度だけで会社を選びたくない」「CMで人気だからといって流されて切り替えたくはない」という人は、歴史と実績の高いIIJmioに切り替えてみることをおすすめします。
月額料金に関しては格安SIMの中でもダントツで安いため、とにかく料金を安く抑えたいという場合に最もおすすめです。
まとめ
格安SIMの繋がりやすさについてランキング形式で紹介しましたが、やはり3大キャリアの回線が使える+オプションが充実しているものが上位にランクインしています。
価格だけで比較しようにも毎月の通信料が違ったり、オプションの内容が違っていたりするので、どれが良いのかはなかなか即決できないものです。
また、「繋がりやすさ」という項目は、切り替えの際に意外と見落とされがちな項目のため、ここにあえて着目することで快適な格安SIM生活を過ごせるかどうかが変わってきます。
当記事を参考に、ぜひあなたにピッタリの格安SIMを選択して下さい!