ドコモ/au/ソフトバンクの子会社が運営する格安SIM/スマホ

格安SIMにしたいけど、通信環境やアフターケアなど不安な事が多くて中々、一歩踏み出せない…という人も多いと思います。

実は大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)から子会社として、運営している格安SIM会社があるのはご存じでしょうか。

大手キャリアの直結の子会社であることで、通信品質も大手キャリアに比較的近いなどのメリットがあります。

ただ、現在は大手キャリアが格安SIMと同等の月額料金で使える、格安ブランド提供しています。(ドコモのahamo、auのpovo、ソフトバンクのLINEMO)

これまでであれば、各社の子会社が運営する格安SIMがかなり優秀だったのですが、現在は状況が変わっています。

そこで今回は、大手キャリアの格安ブランドと、大手キャリアの子会社が運営する格安SIMについて、そして両者はどちらの方が良いのかについて解説します。

 
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格安SIMと大手キャリアの格安ブランドについて

大手キャリアの格安ブランドの方が格安SIMより通信品質が良い

格安SIMの1番のデメリットは、通信品質が大手キャリアに劣るという点です。これは格安SIMが大手キャリアから回線を借りて運営しているためです。

月額料金が安い分、通信速度に関してはトレードオフというのが、どの格安SIMにおいても共通しています。

しかし、2021年3月頃に、大手キャリアが格安SIMと同等の月額料金で使用できる新たなブランドを開始しました。

ドコモはahamo(アハモ)、auはpovo(ポヴォ)、ソフトバンクはLINEMO(ラインモ)というブランド名でサービスを展開しています。

これら大手キャリアの格安ブランドの最大のメリットは、通信品質が大手キャリアとまったく同一という点です。例えばLINEMOであればソフトバンクの回線と同じ通信品質で使えます。

格安SIMの弱点であった通信品質をクリアし、なおかつ月額料金も格安SIM並で1,000円~3,000円程度で使えるという、いいとこ取りをしているのが大手キャリアの格安ブランドです。

以前は、スマホの料金を安くしたいのであれば、数ある格安SIMの中からなるべく通信品質の良いものを選んで…という感じでした。

しかし、通信速度は場所や時間帯によっても変わりますし、人によってどれくらいの速度が出れば満足なのかも違ってきます。

そのため、ネット上でいろんな人が公開している実測データを調べたとしても、自分で使ってみるまではなかなか測り難い部分です。

実際に乗り換えてみたら思ったよりも速度が出ず、やっぱりやめておけば良かったと感じる人も少なくありませんでした。

大手キャリアの格安ブランドであればそういった心配は一切ないため、とにかく月額料金を安くしたいのであれば、格安SIMよりもahamo・povo・LINEMOを選ぶのがおすすめです。

大手キャリアの格安ブランドの月額料金は格安SIMと比較しても最安クラス

大手キャリアの格安ブランド
ドコモ
au
ソフトバンク
ブランド名ahamo
(アハモ)
povo
(ポヴォ)
LINEMO
(ラインモ)
プラン12,700円
20GB/月
2,455円
20GB/30日
2,480円
20GB/月
LINE
使い放題
プラン2-900円
3GB/30日
900円
3GB/月
LINE
使い放題
容量超過時の
最大通信速度
1Mbps128kbps20GBプラン
→1Mbps
3GBプラン
→300kbps
国内通話料5分以内の
通話無料
超過分は
20円/30秒
20円/30秒20円/30秒
留守番電話なしなしなし
キャリアメールなしなしなし
家族割なしなしなし
光セット割なしなしなし
継続利用割引なしなしなし
新規契約手数料なしなしなし
契約解除料なしなしなし
ネットワーク4G(LTE)
5G
4G(LTE)
5Gは
夏から
4G(LTE)
5G
オプション
ドコモ
au
ソフトバンク
5分以内
通話し放題
プランに
含まれる
500円500円
24時間
通話し放題
-1500円1500円
データ追加1GB500円355円500円
データ使い放題
24時間
-300円-

大手キャリアが提供するブランドということで、やはりイメージとしては格安SIMの方が安いのではないかと思いがちです。

実際のところは、格安SIMと比較しても、大手キャリアの格安ブランドの月額料金は最安クラスです。

例えばデータ容量3GBだと、格安SIMで最も安いのはnuroモバイルの720円/月、高いのはY!mobileの1,980円。LINEMOの3GBは980円と最安に近いです。

データ容量20GBだと、格安SIMで最安はIIJmioの1,880円/月、高いのはOCNモバイルONEの3,920円。LINEMOの20GBは2,480円と最安値寄りです。

100円~500円の差を突き詰めるのであれば格安SIMの方が安く使えるところはあるのですが、通信の快適さを考えると、月額料金の僅かな差は許容範囲と考えたほうが良いです。

大手キャリアの格安ブランドで最もおすすめはLINEMO

LINEMO
 ミニプランスマホプラン
月額料金
900円
税込990円
2,480円
税込2,728円
データ容量
3GB
20GB
5分
かけ放題
500円
1年間無料
500円
1年間無料
24時間
かけ放題
1,500円
1,500円

ドコモのahamo、auのpovo、ソフトバンクのLINEMOの3ブランドは、似ている部分もありつつ異なる部分もいくつかあります。

そうした部分を考慮すると、ソフトバンクのLINEMOが最もおすすめと言えます。

その理由について、4つ紹介します。通常時の通信速度に関しては、3大キャリアではほとんど違いがないため理由には含めていません。

1.3GB 900円/月のプランがある

ahamoには20GBで2,700円のプランしかありませんが、LINEMOには900円/月で使える3GBプランがあります。

スマホの月間データ使用量が3GB以下の人はおよそ50%というデータがあります。つまり、20GBもあっても使い切れない人がかなり多いということです。

povoでは30日900円で使うことができますが、月額課金ではなく自身のタイミングで必要なデータ容量を購入するという、昔のプリペイド式携帯のような形式のためちょっと面倒です。

2.LINEがデータ消費ゼロで使い放題

LINEMOのブランド名に「LINE」が含まれているのは、LINEギガフリーという、LINEアプリのデータ消費がゼロになるという仕様があるためです。

現在の連絡手段は電話もメッセージもLINEが主流となっていますが、LINEMOであればLINEでの音声通話やビデオ通話、メッセージのやり取りはデータ容量を消費せず使えます。

また、月間データ容量を使い切ってしまって速度制限になった後でも、LINEに関しては速度制限の対象外となります。

そのため、速度制限後も遅延の心配なく、LINEで電話やメッセージのやり取りをすることができます。

3.速度制限後の最大通信速度が速い

大手キャリアの速度制限後のスピードは最大128kbpsです。povoも同じくデータ容量がなくなった後の速度は最大128kbpsです。

LINEMOであれば、速度制限後のスピードは3GBプランなら最大300kbps、20GBプランなら最大1Mbpsと比較的高速です。

300kbpsでも動画視聴などのデータ消費が大きいものでなければ十分使えます。1Mbpsであれば、動画視聴でも低画質であれば可能なレベルです。

どちらの場合も、速度制限後のスピードとしては月額料金の面から考えてもかなり優秀です。

4.5分かけ放題が1年間無料

ahamoは5分以内かけ放題がプランに含まれてしまっているため、電話を使わない人にとっては無駄に料金がかかってしまいます。

LINEMOは5分かけ放題と24時間かけ放題を必要に応じて選択することができ、さらに1年間500円割引がついてきます。

そのため、5分かけ放題であれば1年間0円、24時間かけ放題であれば1年間1,000円で利用することができます。

 

これらの理由から、3社の格安ブランドから選ぶのであれば、LINEMOを選択しておけば間違いありません。

ソフトバンク系列の会社が運営する格安SIM

ここからは、3大キャリアの子会社が運営する格安SIMについて解説します。

大手キャリアの格安ブランドの提供開始によって、現在はまったくと言っていいほど強みがなくなってしまいましたが、比較対象としてなど参考までにご覧ください。

Y!mobile:ソフトバンクの完全子会社

プラン名月額料金
1回線目
月額料金
2回線目~
プランS
(3GB)
1,980円
税込2,178円
900円
税込990円
プランM
(15GB)
2,980円
税込3,278円
1,900円
税込2,090円
プランR
(25GB)
3,980円
税込4,158円
2,700円
税込2,970円

Y!mobileはソフトバンクの完全子会社で、ソフトバンクのサブブランドという立ち位置になっています。通信速度や使用環境もソフトバンクと同等に使用する事が出来るので、格安SIMとは思えないくらいとても快適に使用できます。

【Y!mobile】通信速度の実測値を見る

Y!mobile 通信速度

1回線のみで利用する場合、格安SIMの中では料金が少々高め。しかし、2回線目以降は家族割で約1000円割引されて最安クラスになるため、家族など複数回線での利用がおすすめです。

その他、キャリアメール(@ymobile.ne.jp)が使える、キャリア決済が使える、LINE年齢認証ができる、ショップでのサポートが受けられるなど、大手キャリアとほぼ同様のサービスです。

通信もサービス内容も大手キャリアと変わりなく使いたいという場合は、Y!mobileがおすすめです。

au(KDDI)系列の会社が運営する格安SIM

UQモバイル:KDDIの完全子会社

プラン名月額料金節約モード/
速度制限時
くりこし
プランS
(3GB)
1,480円
税込1,628円
最大300kbps
くりこし
プランR
(15GB)
2,480円
税込2,728円
最大1Mbps
くりこし
プランL
(25GB)
3.480円
税込3,828円
最大1Mbps

UQモバイルはKDDIの完全子会社で、auのサブブランドとして展開しています。auと同じ電波を使用しているので、auと同等とまでは行きませんが、通信速度は他の格安SIMと比べると非常に快適です。

【UQモバイル】通信速度の実測値を見る

UQモバイル 通信速度

UQモバイルは家族割などは特にないため、1回線のみで使う場合におすすめです。複数回線契約であればY!mobileの方が安くつきます。

便利な機能として、UQモバイルには「節約モード」があります。手動オンオフを切り替える事によって、データ容量を消費しない低速通信に切り替える事ができる機能です。

節約モードはプランSだと下り最大300kbps、プランM&Lは下り最大1Mbpsです。格安SIMの低速通信は下り最大200kbpsが一般的なので、比較するとUQモバイルの節約モードは速いです。

また、実際にはプランSでも0.5~1Mbpsと理論値以上の速度が出ることもあり、通信の初速が高速になるバースト転送にも対応しているため、かなり快適に使えます。

ドコモ系列(NTT)の会社が運営する格安SIM

OCNモバイルONE:NTTコミュニケーションズ(NTTコム)が運営

OCNモバイルONE/OCN光
コース音声SIMデータSIM
(SMSあり)
データSIM
(SMSなし)
1GB
700円
税込770円
-
-
3GB
900円
税込990円
780円
税込858円
6GB
1,200円
税込1,320円
1,080円
税込1,180円
10GB
1,600円
税込1,760円
1,480円
税込1,628円

OCNモバイルONEは、NTTコミュニケーションズがサービスを提供している格安SIMです。ドコモのサブブランドというわけではありませんが、使用する回線はNTTがカバーしているdocomo系列の回線です。

通信速度はUQモバイルやY!mobileと比較しても遜色なく、月額料金は家族割なしでも2社より安いため、すべての方におすすめできる格安SIMです。

【OCNモバイルONE】通信速度の実測値を見る

OCNモバイルONE 通信速度

MUSICカウントフリーで音楽アプリ使い放題、節約モードあり、データ繰り越しあり、専用メールアドレスが使える、販売端末の種類が豊富など、サービスや機能もかなり充実しています。

また、OCNモバイルONEは通話し放題オプションが「10分かけ放題」「トップ3かけ放題」「完全かけ放題」の3種類と豊富です。

トップ3かけ放題は、当月の国内通話料金の金額の高い順に上から3つ分の連絡先との通話料が無料になるサービスです。いつも特定の相手と長電話をしてしまう、気付いたら10分を超えてしまっているなどが良くある方場合はこちらのオプションの方がおすすめです。

まとめ

今回はドコモ/au/ソフトバンクの子会社が運営する格安SIMと、各社のオンライン専用ブランドについて紹介しました。

Y!mobile、UQモバイル、OCNモバイルONEの3社を実際に利用した感想ですが、使用感の満足度、アフターサービスまで大手キャリアにも引けを取らないレベルで、満足度は非常に高いと言えます。

電波強度なども安定してますし、日中の混雑した時間帯も遅延が発生してストレスを感じる様な事はありません。3社のうちどれを選んでも間違いないです。

ただ、現在は3社の格安ブランドが非常に優秀なため、下手に格安SIMを選ぶよりも、LINEMOなどを選んだほうが安心です。

大手キャリアのからの乗り換えは何かと不安も多いですが、今回お話した中から選択すれば不安なく利用する事が出来ます。後は料金プランやオプション関係、通信環境などを検討し、それぞれの使い方にあった会社を選んでみてください。

 
 
\ 月額0円から使える! /
 
LINEMO