ドコモ/au/ソフトバンクの子会社が運営する格安SIM/スマホ

格安SIMにしたいけど、通信やアフターケアなど不安が多くてなかなか一歩踏み出せない…という人も多いと思います。

実は大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)が運営している格安ブランドがあるのはご存じでしょうか。

この記事では、大手キャリアの運営する格安ブランドのメリットや特徴を紹介します。

ahamo公式を見てみるpovo公式を見てみるLINEMO公式を見てみる

大手キャリアの子会社の格安ブランドはある?

2023年現在、ドコモ、au、ソフトバンクの運営する格安ブランドは全て、大手キャリアが直接運営しています。

  • ahamo
    株式会社NTTドコモが運営。2021年3月26日にスタート。
  • povo
    KDDI、沖縄セルラーが運営。2021年3月23日にスタート。
  • LINEMO
    フトバンク株式会社が運営。2021年3月17日にスタート。
  • UQモバイル
    以前はKDDIの子会社UQコミュニケーションズが運営。2020年10月1日から会社分割を行い、UQモバイルをKDDIに事業継承。
  • ワイモバイル
    以前はワイモバイル株式会社が運営。2015年4月1日にソフトバンクモバイル株式会社(現ソフトバンク株式会社)に吸収合併。

UQモバイルとワイモバイルは以前は子会社の運営するサブブランドでしたが、現在はキャリアが直接運営しています。

2021年にスタートした各キャリアのオンライン専用ブランドは、いずれもキャリアが直接運営しています。

大手キャリアの格安ブランドを選ぶメリット

大手キャリアの格安ブランドを選ぶメリットは大きく2つ。

大手キャリアの格安ブランドを選ぶメリット
  • 格安SIM(MVNO)より通信品質が良い
  • 格安SIM(MVNO)に匹敵する「安さ」

格安SIM(MVNO)より通信品質が良い

最大のメリットとも言えるのが通信品質ですね。

いわゆる格安SIM(MVNO)では、自社では回線設備を保有せず、大手キャリアから回線を間借りして通信を提供しています。

MVNOのサービスイメージ

引用:格安スマホ/格安SIMってなに?(総務省 携帯電話ポータルサイト)

回線を間借りしている性質上、お昼時や通勤時間帯などの混雑時は、通信速度が落ちやすい傾向があります。

車で例えると、3車線のうち1車線しか使えないイメージです。ガラガラのときは問題ないですが、混雑には弱いです。

一方で、大手キャリアが直接運営する格安ブランドは、自社の回線が使えるため、キャリアに近い通信ができます。

混雑する時間帯も快適に通信できます。

格安SIM(MVNO)に匹敵する「安さ」

キャリアの格安ブランドは、2グループに分類できます。

  • オンライン専用ブランド:ahamo、povo、LINEMO
  • サブブランド:UQモバイル、ワイモバイル

オンライン専用ブランドは、格安SIM(MVNO)に匹敵する料金の安さです。

3GB付近のプランを比較すると次のとおり。

ギガ数料金プラン名
キャリアドコモ(irumo)3GB2,167円3GBプラン
au2~3GB5,665円スマホミニプラン
ソフトバンク2~3GB5,478円ミニフィットプラン+
楽天モバイル0~3GB1,078円楽天最強プラン
オンライン
専用ブランド
povo3GB990円データ追加3GB(30日間)
LINEMO3GB990円ミニプラン
サブブランドUQモバイル4GB2,365円ミニミニプラン
ワイモバイル4GB2,365円シンプル2 S
MVNOmineo5GB1,518円マイピタ 5GB
IIJmio5GB990円ギガプラン 5GB
nuroモバイル3GB792円VSプラン
イオンモバイル3GB1,078円さいてきプラン 3GB

20GB付近のプランを比較すると次のとおり。

毎月のデータ量料金プラン名
キャリアドコモ無制限7,315円eximo
au無制限7,238円使い放題MAX
ソフトバンク無制限7,425円メリハリ無制限+
楽天モバイル~20GB2,178円楽天最強プラン
オンライン
専用ブランド
ahamo20GB2,970円
povo20GB2,700円データ追加20GB(30日間)
LINEMO20GB2,728円スマホプラン
サブブランドUQモバイル20GB3,278円コミコミプラン
ワイモバイル20GB4,015円シンプル2 M
MVNOmineo20GB2,178円マイピタ 20GB
IIJmio20GB2,000円ギガプラン 20GB
nuroモバイル20GB2,699円NEOプラン
イオンモバイル20GB1,958円さいてきプラン 20GB

オンライン専用ブランドは、申し込みやサポートをオンラインに絞っているので、すごく安く利用できます。

一方、サブブランドは、店舗サービスが利用できる分、料金はキャリアと格安SIM(MVNO)の中間となります。

安さにこだわるならオンライン専用ブランド、サポートも重視するならサブブランドが適しています。

オンライン専用ブランド3つの特徴を比較

オンライン専用ブランド3つの特徴をそれぞれ紹介します。サービスの違いを比較していきましょう。

ドコモの「ahamo」

通常プランahamo大盛り
月額料金2,970円4,950円
データ量20GB100GB
特典国内通話5分無料
海外ローミング無料
「ahamo」の注目ポイント
  • 5分以内の通話は何度でも無料
  • 海外ローミングが無料

ドコモでは「ahamo」を提供中です。

ギガ数は20GBの通常プラン、100GBのahamo大盛りの2択です。

国内通話5分無料、海外ローミングがコミコミでこの料金なので、オールインワンで迷わず選びたい人におすすめです。

ahamoの注目ポイント①:5分以内の通話は何度でも無料

「5分以内の通話無料」が追加料金なしで使えます。

5分以内の通話無料は、多くはオプション扱いですが、ahamoでは追加料金なしで利用できます。

ahamoの注目ポイント②:海外ローミングが無料

ahamoでは、20GBが海外でもそのまま使えます。

いつものスマホを海外に持ち込んでそのまま通信できます。

海外への旅行や出張のときも、海外用のルーターや海外SIMを準備しなくてもOKです。

>「ahamo」の公式サイトを見てみる

auの「povo」

トッピング料金/回
データ
トッピング
1GB(7日間)390円
3GB(30日間)990円
20GB(30日間)2,700円
60GB(90日間)6,490円
150GB(180日間)12,980円
データ使い放題(24時間)330円
コンテンツ
トッピング
DAZN使い放題パック(7日間)925円
smash.使い放題パック(24時間)220円
通話
トッピング
5分以内通話かけ放題550円
通話かけ放題1,650円
「povo」の注目ポイント
  • トッピングでギガが幅広く選べる
  • 24時間データ使い放題がある

ギガや通話をトッピングして使う新しいタイプの通信ブランドです。

トッピングなしのベースプランは月額0円です。ここにギガをトッピングして利用するスタイルです。

細かく自分に合わせてカスタマイズできるのが魅力となっています。

povoの注目ポイント①:ギガが幅広く選べる

povoでは、1GBから150GBまで幅広くギガが選べます。

たとえば、150GB(180日間)を購入すれば、1か月当たり約25GBが約2,163円で利用できる計算です。

まとめ買いでお得に節約することもできます。

povoの注目ポイント②:24時間データ使い放題がある

24時間データ使い放題もトッピングもあります。

月額0円で回線を持っておいて、たまに24時間データ使い放題でモバイルルーター代わりに使うのも便利な使い方です。

なお、180日以上トッピングを行わないと利用停止になるのでそこだけ注意してください。

>「povo」の公式サイトを見てみる

ソフトバンクの「LINEMO」

ミニプランスマホプラン
月額料金
990円
2,728円
データ容量
3GB
20GB
特典
・5分かけ放題が7ヶ月無料
・LINEギガフリー
「LINEMO」の注目ポイント
  • LINEギガフリーが使える
  • キャンペーンが強い

ソフトバンクでは「LINEMO」というオンライン専用ブランドがあります。

プランはミニプラン(3GB)とスマホプラン(20GB)の2つ。割引はなく、プランそのものが安い直球勝負です。

ワイモバイルやソフトバンク本体と比べると圧倒的にシンプルです。本気で通信費を節約するなら、料金プランが直接安いところを選ぶのが鉄板ですね。

LINEMOの注目ポイント①:LINEギガフリーが使える!

LINEのチャット機能、音声通話、ビデオ通話がギガの消費なし(LINEギガフリー)で使えます。

気兼ねなくガンガンLINEが利用可能です。音声通話やビデオ通話で通話を代用すれば、通話料金の節約にも貢献してくれそうです。

LINEMOの注目ポイント②:キャンペーンが強い

LINEMOでは、目玉のキャンペーンとして以下を実施しています。最大11,940円のPayPayポイントが還元されます。

スマホプランで10,000円相当プレゼント
  • スマホプランに乗り換えで10,000円分のPayPayポイント

また5分以内の国内通話が無料のオプションは特典で7か月間無料です。

通話オプション割引キャンペーン2

5分以内の国内通話が無料になる通話オプション「通話準定額」(550円/月)が6か月間無料

ahamo、povoと比較してこのあたりは強みです。

>「LINEMO」の公式サイトを見てみる

子会社から直営に変わった「サブブランド」2つを比較!

キャリアのサブブランド2つも簡単に確認しておきましょう。

auのサブブランド「UQモバイル」

ミニミニプラントクトクプランコミコミプラン
データ量4GB1GB
15GB
20GB
増量オプション時の
データ量
6GB20GB25GB
月額料金2,365円1GB:2,277円
15GB:3,465円
3,278円
自宅セット割-1,100円-1,100円-
au PAY カードお支払い割-187円-187円-
割引適用後の月額料金1,078円1GB:990円
15GB:2,178円
3,278円
音声通話22円/30秒22円/30秒10分かけ放題
※超過後22円/30秒
データ容量超過時の最大通信速度300kbps1Mbps1Mbps

「UQモバイル」はauのサブブランドです。

UQモバイル専門店の「UQスポット」のほか、全国のauショップで取り扱いがあります。

オンラインでも店舗でも申し込みが可能です。

プランはミニミニプラン、トクトクプラン、コミコミプランの3つ。2023年6月に新プランがスタートし、料金は全体的に値上げされました。

ソフトバンクのサブブランド「ワイモバイル」

シンプル2 Sシンプル2 Mシンプル2 L
月額料金2,365円4,015円5,115円
家族割・おうち割適用時1,078円2,178円3,278円
データ量(通常)4GB20GB30GB
増量オプション時6GB25GB35GB
通信制限の速度(最大)300kbps1Mbps1Mbps

「UQモバイル」はソフトバンクのサブブランドです。

全国のワイモバイルショップ・取扱店で申し込みが可能です。ソフトバンクショップでも多数取り扱いがあります。

新プランのシンプル2が2023年10月にスタートし、こちらも以前に比べると若干の値上げとなっています。

まとめ

大手キャリアの格安通信ブランドを紹介しました。

キャリア品質の通信を安く使うなら、オンライン専用ブランドがおすすめです。

一方、店舗のサポートもどうしても必要な方は、節約のための乗り換え先はサブブランドが選択肢になります。

サブブランドは2023年に若干の値上げがあり、現状ではahamo、povo、LINEMOのコスパが抜けています。

今後値上げがあるかもしれませんが、現状オンライン専用ブランドを選んでおくのが個人的にはおすすめです。

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