2018年1月31日、LINE株式会社の子会社であるLINEモバイル株式会社が、ソフトバンク株式会社と戦略的提携を進めることに同意したとのお知らせがありました。
提携内容は、LINEモバイルが実施する第三者割当増資をソフトバンクが引き受ける資本提携とMVNO事業推進のための業務提携。出資比率はLINE49%、ソフトバンク51%となる予定とのことなので、LINEモバイルはソフトバンクの傘下になるということですね。
年々数が増えていっている格安SIMですが、今やその数は40を超えます。毎月の料金が劇的に安くなるということでシェアを伸ばしてきた格安SIMですが、ここ最近は少し陰りが見えてきています。
直近で一番衝撃だったのは、格安SIMの中ではけっこう上位のシェア率を誇っていたFREETEL(プラスワン・マーケティング)がMVNO事業を楽天に売却したことです。
あれだけシェア率が高いキャリアでも事業を手放さなければならなくなるほど、格安SIM業界の競争は激化して、どの会社も疲弊しています。
あなたが使っている格安SIMにも同じことが起こる可能性はゼロではないのです。
まぁ格安SIMなんてそんなものと思って、いつでも乗り換えられるように常に情報収集をして準備をしておけばいい話ではあるのですが、やはりなるべくであれば1つのキャリアで長く使い続けられることに越したことはありません。
特にLINEモバイルは4大SNSが使い放題という他にはない強みがあるので(FREETELにもありましたが速度がお察しなので除外)、ぜひとも長くサービスを続けていただきたいところ。
そんな中でソフトバンクの傘下に入ったことは、これから良い方向に向かうことを期待できるのではないでしょうか。格安SIM業界で大手キャリアとこうした提携を行ったということは聞いたことがありませんので、大きな後ろ盾となりそうです。
この提携によりまず期待したいのが、MVNOの最大の弱点である回線の弱さ。
現在、格安SIM業界では大手キャリアのサブブランドである「UQ mobile」と「Y!mobile」が他の格安SIMと同等の金額なのに混雑時も速度が早いということで猛威を奮っていますが、LINEモバイルもそちら側に行ける可能性があります。
また、ソフトバンクではiPhoneの取り扱いがあるため、今後LINEモバイルでiPhoneを手に入れることができる可能性もありますね。
現状、サービス内容自体は特に不満な部分はないため、通信速度の向上と入手できる端末が大手キャリアと同等になれば、他の格安SIMと大きく差をつけられます。
ただ、ソフトバンクには既にサブブランドとして先述のY!mobileが存在しているため、そちらとの棲み分けをどのようにするのかが見ものです。現状では、一例として「Y!mobile→全国のリアル店舗で密な顧客対応」「LINEモバイル→オンラインでスピーディーな対応
また、現状LINEモバイルはドコモの回線を使用していて、現在LINEモバイルを契約中の人はこれまで通りサービスを使えるとのことなのでひとまずは安心なのですが、今後どのように取り扱って行くのかも気になるところですね。
ますますLINEモバイルのこれからが楽しみになってきました!今後の動きにも期待しましょう。
しかしソフトバンク辞めたのにまたソフトバンクと関わることになるとは・・・運命怖い;;
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→【LINE・LINEモバイル】LINE子会社、LINEモバイルとソフトバンク、戦略的提携に向け基本合意