2018年6月、Huaweiから新機種が発売されました!今回は「P20」「P20 lite」「P20 Pro」の3機種が同時発売されましたが、多くの格安SIMでは「P20」「P20 lite」の2機種が取り扱いとなります。
P20とP20 liteはどちらもiPhone Xのようなオールスクリーンに近いディスプレイとなっており、一般的なスマホに比べるとコンパクトな作りになっています。
見た目はかなり似ているHuawei P20とHuawei P20 liteですが、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか?
今回は、Huawei P20とHuawei P20 liteの性能と両者の違いについて解説していきます!
Huawei P20とHuawei P20 liteのスペック一覧
まずはHUAWEI P20とP20 liteのスペックを比べて見てみましょう。
簡潔に言うと、P20はバランスのとれたハイスペックスマホ、HUAWEI P20 liteは安価ながら比較的性能が高めのミドルスペックスマホです。
HUAWEI P20 | HUAWEI P20 lite | |
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外観 | ||
発売日 | 2018年 6月15日 | 2018年 6月15日 |
SIMロック | SIMフリー | SIMフリー |
サイズ | 149.1×70.8×7.65(mm) | 149×71×7.4(mm) |
重量 | 約165g | 約145g |
ディスプレイ | 5.8インチ | 5.84インチ |
解像度 | 2244×1080 フルHD+ TFT液晶 | 2280×1080 フルHD+ TFT液晶 |
OS | Android 8.1 | Android 8.0 |
CPU | Kirin 970 2.36GHz×4+1.8GHz×4 (オクタコア) +i7 コプロセッサ | Kirin 659 2.36GHz×4+1.7GHz×4 (オクタコア) |
GPU | ARM Mali-G72 | ARM Mali-T830 |
ROM | 128GB | 32GB |
RAM | 4GB | 4GB |
外部メモリ | microSDカード スロット非搭載 | microSD(最大256GB) |
バッテリー | 3400mAh | 3000mAh |
メインカメラ | デュアルカメラ 1200万画素+2000万画素 | デュアルカメラ 1600万画素+200万画素 |
インカメラ | 2400万画素 | 1600万画素 |
防水/防塵 | ◯ | ✕ |
生体認証 | 指紋認証/顔認証 | 指紋認証/顔認証 |
おサイフケータイ | ✕ | ✕ |
テザリング | ◯ | ◯ |
Bluetooth | 4.2 | 4.2 |
デュアルSIM | DSDV | ✕ |
SIMスロット | nanoSIM×2 | nanoSIM |
充電端子 | USB Type-C | USB Type-C |
カラー | ミッドナイトブルー ブラック ピンクゴールド | クラインブルー サクラピンク ミッドナイトブラック |
価格 | 一括:69,800円 分割:3,010円×24 | 一括:31,980円 分割:1,390円×24 |
Huawei P20とHuawei P20 liteのディスプレイ
ディスプレイはどちらもほぼオールスクリーンディスプレイになっています。最近はこのタイプのスマホも増えてきました。
サイズは分かりやすいよう、スマホで一番人気のiPhoneシリーズと比較してみます。
iPhone Xの場合は下端までディスプレイですが、HUAWEI P20とP20 liteの場合は下端に少しスペースがあるため、若干の違いがあります。
ディスプレイサイズはiPhone Xと同等で、P20は5.8インチでまったく同じ、P20 liteは5.84インチでわずかに大きめとなっています。
解像度もディスプレイに合わせたフルHD+のため、映像の綺麗さも良好。ディスプレイに関しては、両者とも差はほぼありません。
また、一般的なスマホと比較すると縦長になっていますが、スマホでは縦にスクロールするコンテンツが多いため、ネット検索やSNSなどは一度に読める量が多くて便利です。
Huawei P20とHuawei P20 liteの本体サイズ
本体サイズはiPhone Xより縦に少し大きめ。これは先ほどお話した前面下端のスペース分、少し長くなっているということですね。
横幅と厚さはiPhone Xとほとんど変わりません。
両者とも一般的なスマホに比べるとディスプレイ占有率が高い分、縦も横も小さくなっているため、大画面ながらコンパクトで持ちやすい大きさになっています。
Huawei P20とHuawei P20 liteのバッテリー容量
P20が3400mAh、P20 liteが3000mAhということで、両者ともバッテリー容量は大きいです。
また、どちらも急速充電に対応しており、付属品の専用ケーブルとACアダプターを使用すると30分で約43%の充電が可能です。
P20 liteは連続通話時間が1,100分、連続待受時間が350時間とかなり長め。P20の連続通話時間と連続待受時間は公表されていませんが、同等以上は持つでしょう。
Huawei P20とHuawei P20 liteの処理能力
P20、P20 liteともにRAMは4GB、そしてCPUはオクタコアですが、P20のCPUであるKirin 970は独自のAIプロセッサが搭載されており、処理能力の向上しています。
P20 liteのKiri 659と比べると、Kiri 970の方が1.5~2倍ほど処理能力が高いため、3Dゲームなど高い処理能力が求められるアプリを使用したい場合は、Huawei P20であればサクサク遊べるでしょう。
重たいゲームなどのアプリを利用しない使い方なら、HUAWEI P20 liteでも十分に快適に使用することができます。
Huawei P20とHuawei P20 liteのカメラ性能
どちらも現在標準になりつつあるダブルレンズを搭載しており、綺麗な写真を撮ることができます。
HUAWEI P20のメイン(背面)カメラは1200万画素のカラーレンズと2000万画素のモノクロレンズで。何故わざわざモノクロ?と思うかも知れませんが、カラーフィルターを通さないことで輝度情報への感度が上がり、結果的にカラー写真の解像感が向上して美しい写真が取れるという仕組みです。
ダブルレンズであることにより、ズームでも2倍程度までならほど画質を損なわずに撮影可能で、一眼レフのような背景をボカした写真を撮ることもできます。
さらにAIアシストによる被写体の自動認識やシーンの自動判定など、細かい設定をしなくてもハイクオリティな写真が撮れるのもポイントです。
また、イン(正面)カメラは2400万画素ということでセルフィーとしては最高クラスですので、普通の写真を綺麗に撮りたいという人はもちろん、自撮りにこだわり人にもお勧めできる性能です。
HUAWEI P20 liteはメインカメラの1stレンスが1600万画素、2ndレンスは200万画素で、P20同様に一眼レフのようなボケ味のある綺麗な写真を撮ることができます。
インカメラは1600万画素ということで、セルフィー用としては悪くありません。どちらもP20に比べると劣りますが十分に良い写真が撮れるため、それほど写真にはこだわらないという場合はP20 liteで問題ないでしょう。
Huawei P20とHuawei P20 liteのストレージ容量(ROM, 外部メモリ)
Huawei P20はAndroidには珍しくmicroSDカードスロットが存在しないため、外部メモリによるストレージ増設ができません。ただその分、内部ストレージが128GBと大容量なので、困ることは少なそうです。
HUAWEI P20 liteは内部ストレージが32GBと少し小さめなので、microSDを使って増設をお勧めします。Amazonなら64GBでも2000円程度で購入できます。
Huawei P20とHuawei P20 liteのその他の特徴
HUAWEI P20
Private Spaceモード
ロック画面の解除に使用するロックパターンや指紋認証をメインとは異なるものを登録することで、MainSpaceとPrivateSpaceを切り替えることができます。
MainSpaceとPrivateSpaceはインストールしたアプリ、アカウント、写真や動画などが完全に別々になります。イメージとしては、2つのスマホが1つのスマホで使えるという感じです。
撮影した写真や動画も完全に独立していますが、MainSpaceの写真をPrivateSpaceに移動したりすることは可能です。
仕事とプライベートを分けるのはもちろん、子どもに使わせる時用に設定するなど、使い方はさまざま。地味ながらけっこう使える機能です。
PCモード
USB Type-C→HDMIのケーブルでディスプレイと接続すると、Windowsパソコンのように使用することができるようになります。
ネット検索やYouTubeなどを大画面で楽しみたいという場合に便利です。また、スマホ本体で操作が行えるため、マウスやキーボードは不要です。
出先でノートPC代わりに、というのはまだまだ実用的な使い方ではありませんが、自宅で大画面で使いたいという場合には悪くない機能です。
Huawei P20とHuawei P20 liteの未対応機能、デメリットなどの注意点
Huawei P20で未対応の機能
- イヤホン端子がない
- おサイフケータイ非対応
SDカードスロットがない以外は機能的にも充実しているHUAWEI P20ですが、イヤホン端子が存在しないというのがデメリットです。
とは言っても、有線イヤホンを使えないわけではありません。付属のUSB Type-C⇔3.5mmイヤホンジャックの変換ケーブルを使用すれば接続が可能です。
ただし、本体のUSB Type-C端子は充電口でもあるため、一般的なスマホのように充電しながら有線イヤホンで音楽を聞くことができません。よく音楽を聴く人にとっては致命的な可能性がありますね。
最近はワイヤレスタイプのイヤホンやヘッドホンの性能も上がってきているため、そちらを使用するというのも一つの手ではあります。
Huawei P20 liteで未対応の機能
- 防水/防塵機能 非対応
- おサイフケータイ 非対応
- DSDS 非対応
P20 liteの公式スペックを見ると「nanoSIM×2」と書いてありますが、SIMスロットの片方は2G用のため、日本では使用することができません。デュアルSIMで使用したいという場合は注意して下さい。
まとめ
Huawei P20とHuawei P20 liteのスペックについてお伝えしました。今回のお話をまとめると、それぞれの端末をオススメの方はこんな感じです。
Huawei P20
- 多少価格が高くてもなるべく性能の高いスマホが欲しい
- メインカメラ、インカメラとも綺麗な写真が撮りたい
- 防水/防塵機能のついたスマホが良い
- デュアルSIMで使いたい
Huawei P20 lite
- 安くても性能の良いスマホが欲しい
- イヤホン端子がある方が良い
- microSDカードでストレージ容量を増やしたい
普通に通話やLINE、TwitterなどのSNSを使うだけであればHuawei P20 liteでも十分すぎる性能です。アプリのゲームも、パスドラやモンストなど動作の軽いものなら問題ありません。
とにかく性能を求める、または動作の重たいゲームも快適にプレイしたいということであればHuawei P20がお勧めです。
どちらも一長一短なので、あなたの使用環境に合った方を選んで下さいね。