
格安SIMの利用者は年々多くなっていることを知っていますか?MMD研究所が発表した研究結果では、2020年の格安SIMは20%を超えるシェアを獲得しています。
格安SIMの認知度もかなり高くなっており、格安SIMの認知度は90%を超える数値を獲得しています。メイン回線としても利用している方が増えていることから人気も納得です。
今回は、格安スマホの選ぶ基準や注意点、各社の特徴を徹底比較していきます。格安SIMが気になっている方はぜひ最後までご覧ください。
月額料金で格安SIMを選ぶ場合の注意点
格安SIM各社の料金はそれほど大きくは変わらない
格安SIMの大きなメリットは、大手キャリアに比べて月々の利用料金が格段に下がるという点です。大手キャリアは、月額1万円前後程度かかることが多いですが、格安SIMでは2~5千円程度で運用可能です。
また、格安SIMではデータのみのプランなどがあります。月額1000円以内でも契約可能で、サブとして2台目のスマホを運用したいユーザーにとっては有難いプランと言えます。
格安SIMの料金は各社によって異なりますが、それほど大きく変わるわけではありません。そのため、必ずしも料金が最も安いからという理由で選ばない方が良い場合もあります。これについては次項で詳しくお話します。
また、電話のかけ放題オプションや特定のアプリなどのデータ使い放題、端末修理オプションなどオプションサービスの追加によっても料金に変動があるので注意してください。
安さだけで決めると通信速度が遅い場合があるため注意
格安SIMのデメリットとしてあげられるのが、回線の通信速度が大手キャリアに比べると遅い場合がほとんどであることです。
格安SIMは、大手キャリアの回線を間借りして運用をしています。借りている回線数は、格安SIMが大手キャリアに支払っている手数料などによって変わってくると言われます。
回線の速度は高速道路に例えられることが多いです。車線の多い高速道路ではたくさんの車が行き来することができますが、車線数の少ない高速道路では渋滞になりやすいという現象が回線にも当てはまります。
しかし、回線速度が大手キャリアに引けを取らない格安SIMも多数あります。例えば格安SIMの中で最も通信速度が速いのはUQモバイルとY!mobileと言われています。
選ぶときの基準は、料金だけでなく回線速度なども考慮すると良い格安SIMに出会うことができます。
料金だけでなく格安SIM各社の特徴を加味するのがおすすめ
格安SIMには、各社大きな特徴が分かれます。これは、大手キャリアではあまり見られない傾向です。
例えば、BIGLOBEモバイルは大手ISPが運営する格安SIMのため自宅で利用する光回線と一緒に契約すると割引があったりします。
またLINEモバイルは、LINEやTwitterはじめとしたSNSを無料で利用できるなど、特定のアプリケーションを無料で利用できる格安SIMもあります。
自分に合ったサービスを提供している格安SIMを選ぶと良いでしょう。
格安スマホを比較!月額料金が安い順に格安SIMを紹介
【b-mobile】従量制だが安い!データSIM 190円/月~、音声通話SIM 900円/月~
データ容量 | 回線 種類 | 990 JUST FIT (音声+データ) | 190PadSIM (データ+SMS) | 190PadSIM (データのみ) |
---|---|---|---|---|
100MB まで | D | - | 320円 | 190円 |
S | - | |||
1GB まで | D | 990円 | 610円 | 480円 |
S | - | |||
3GB まで | D | 1,390円 | 980円 | 850円 |
S | - | |||
6GB まで | D | 1990円 | 1,580円 | 1,450円 |
S | - | |||
10GB まで | D | 2,790円 | 2,320円 | 2,190円 |
S | - | |||
15GB まで | D | 3,790円 | 3,410円 | 3,280円 |
S | - | |||
20GB まで | D | 4,790円 | - | - |
b-mobileは、日本最古の格安SIMとして有名な格安SIMです。特徴は従量課金制で使ったデータ容量分だけの支払いができるということです。
b-mobileは、データSIMなら月額料金190円から利用することができます。スマホ業界の最安値を実現しているのは従量課金制だからということはありますが、利用月によって料金が変動するのはユーザーにとっても悪いことではありません。
また、最高が15GBまで両可能であり、その場合の料金も3280円と比較的安く利用することが可能です。
音声通話SIMであっても900円から利用することが可能で、1GB事に200円ずつ追加される仕組みになっています。こちらもひと月毎に料金の変動がある契約です。
普段多くのデータ通信量を利用しないけど、多く使ってしまう場合に備えて契約をしたいという方におすすめの格安SIMです。
【イオンモバイル】標準的な格安SIM!データSIM 480円/月~、音声通話SIM 1,130円/月~
コース | 音声SIM | データSIM (SMSなし) | シェア音声 (最大5枚) |
---|---|---|---|
500MB | 1,130円 | - | - |
1GB | 1,280円 | 480円 | - |
2GB | 1,380円 | 780円 | - |
4GB | 1,580円 | 980円 | 1,780円 |
6GB | 1,980円 | 1,480円 | 2,280円 |
8GB | 2,680円 | 1,980円 | 2,980円 |
12GB | 3,280円 | 2,680円 | 3,580円 |
20GB | 4,680円 | 3,980円 | 4,980円 |
30GB | 5,680円 | 4,980円 | 5,980円 |
40GB | 6,980円 | 6,480円 | 7,280円 |
50GB | 8,980円 | 8,480円 | 9,280円 |
イオンモバイルは大手ショッピングモールを展開するイオングループが運営する格安SIMです。イオンモバイルの特徴は、豊富な料金プランと200店舗を超える実店舗数です。
料金プランは30種類から選択が可能で、データSIMプランなら月額480円から利用することができます。音声通話SIMも1,130円から利用することができます。
さらに、60歳以上限定に限り、やさしいプランmini(200MB)を月額980円で利用することができます。高齢者の方でも安心して安く利用することができるのもイオンのメリットです。
実店舗数が多いのもイオンモバイルの特徴です。イオンは、全国チェーンとしてスーパーやショッピングモールを展開しています。その店舗内にはイオンモバイルが入っていることが多いです。
そのため、200店舗という多くの実店舗を構えることが出来ています。また、格安SIMでは実店舗が少ないというデメリットがありますが、イオンモバイルならそんなデメリットを感じさせないためおすすめの格安SIMです。
【LINEモバイル】人気SNSがデータフリー!データSIM 600円/月~、音声通話SIM 1,110円/月~
LINEモバイルは、LINE株式会社が運営する格安SIMです。LINEアプリをはじめとしたSNSをデータフリーで利用できるのが特徴です。
ソフトバンクの子会社にもなったことで、すべての大手キャリアの回線に対応をしており、大手キャリアからの乗り換えもSIMロック解除不要でスムーズに行うことができます。
LINEモバイルは、データSIMなら600円から利用することができます。また、LINEモバイルのデータSIMには標準でSMS対応になっているため、SMSを利用したいユーザーにも便利です。
音声通話SIMに関しても月額料金1100円から利用することができます。データSIMと音声通話SIMはともに500MBから利用可能です。
データフリーのオプションサービスは3種類あります。無料で利用できるLINEデータフリーオプションや月額280円でLINE、Twitter、FacebookがデータフリーになるSNSデータフリーオプションです。
さらには、月額480円でLINE、Twitter、Facebook、Instagram、LINE MUSICがデータフリーで利用できるSNS音楽データフリーオプションもあります。どのオプションもLINEモバイルの特徴がうかがえます。
LINEモバイルは、中高生のスマホデビューだけでなく、メイン回線としての利用や仕事用のサブ機としてもおすすめの格安SIMです。
【BIGLOBEモバイル】YouTubeを使い放題にできる!データSIM 900円/月~、音声通話SIM 1,400円/月~
プラン | 音声SIM | データSIM (SMSあり) | データSIM (SMSなし) |
タイプD タイプA | タイプD タイプA | タイプD |
|
1GB | 980円 | - | - |
3GB | 1,200円 | 1,020円 | 900円 |
6GB | 1,700円 | 1,570円 | 1,450円 |
12GB | 3,400円 | 2,820円 | 2,700円 |
20GB | 5,200円 | 4,620円 | 4,500円 |
30GB | 7,450円 | 6,870円 | 6,750円 |
タイプD=ドコモ回線 タイプA=au回線 |
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エンタメフリー・オプション |
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音声SIMの場合:280円/月 データSIMの場合:980円/月 データ消費ゼロで使い放題のアプリ YouTube、AbemaTV、U-NEXT、YouTube Kids Google Play Music、YouTube Music、Apple Music、Spotify AWA、Amazon Music、LINE MUSIC、radiko.jp らじる★らじる、dヒッツ、RecMusic、dマガジン dブック、Facebook Messenger |
BIGLOBEモバイルは、大手ISPであるBIGLOBE株式会社が提供する格安SIMです。BIGLOBEモバイルの特徴は、光回線のセットや2台目割引、YouTubeなどのデータフリー利用ができることです。
データSIMであれば月額900円から利用することができます。また、音声通話SIMの場合は月額1400円から利用することができます。人気の6GBプランでも1450円~2150円で利用できます。
光回線とセットなら月額300円のセット割を受けることができます。また、2台目以降の端末については月額200円引きが適用されます。家族で持ちたい場合でもBIGLOBEモバイルはおすすめです。
さらに、エンタメ・データフリーオプションを月額480円から追加することができます。これに加入中の場合、YouTubeなどの動画配信サービスなどをデータフリーで見ることができます。
たくさん動画を見たい方や光回線とセットで契約をしたい方、家族みんなで安く利用したい方にBIGLOBEモバイルはおすすめです。
【UQモバイル】通信速度で選ぶならここ!データSIM 980円/月~、音声通話SIM 1,980円/月~
プラン名 | 月額料金 | 節約モード/ 速度制限時 |
---|---|---|
くりこし プランS (3GB) | 1,480円 | 最大300kbps |
くりこし プランR (10GB) | 2,480円 | 最大1Mbps |
くりこし プランL (10GB) | 3.480円 | 最大1Mbps |
データ 高速プラン (3GB 225Mbps) | 980円 (通話不可) | 最大200kbps |
データ 無制限プラン (容量無制限 500kbps) | 1,980円 (通話不可) | - |
UQモバイルは、auのサブブランドとして運営されている格安SIMです。UQ WiMAXなどのモバイルルーターも提供をしています。
UQモバイルの特徴は、回線速度です。大手キャリアにも引けをとならない回線速度は格安SIM業界でNo1の回線速度を誇っています。
UQモバイルは、音節通話SIMなら月額1980円からの利用が可能です。データSIMでも月額980円から利用することができます。
また、UQモバイルでは、通話オプションで無制限かけ放題をつけることができます。無制限かけ放題自体格安SIMでは少ないオプションなので大きなメリットです。
格安SIMでも回線速度を妥協したくない方やかけ放題を領したい方、モバイルルーターとセット利用したい方にはおすすめの格安SIMです。
まとめ:料金がお得という理由で格安SIMを選ぶ場合は注意が必要
皆さんいかがでしたか?料金別におすすめの格安SIMをご紹介させていただきました。しかし、料金のみで格安SIMを選ぶと失敗する場合もあるので注意が必要です。
必ず、自分の利用目的、現在の利用状況、付加価値としてどのオプションが欲しいか等をあらかじめ決めて調べておく必要があります。
また、格安SIMはAndroidが主流であり、大手キャリアに比べるとiPhoneの最新機種の流通がほとんどありません。iPhoneユーザーは別途自身で購入して契約をするのがおすすめです。
皆さんもぜひ、自分にぴったりの格安SIMを探してみてください。そして、安くスマホを運用してみてください。