
どの格安SIMにも「音声通話SIM」と「データSIM」があり、データSIMは電話番号を使った発信・受信の機能を使うことができません。これはLINEモバイルでも同様です。
しかし、あるサービスを使えばデータSIMでも電話ができてしまうんです!しかも通話料は音声通話SIMよりも安く済むという素晴らしさ。
今回は、格安SIMのデータSIMでも電話番号宛の通話(発信・着信)をできるようにする方法について解説していきます。
また、LINEアカウントを新しく作りたいと考えている場合に、050電話番号で取得できるのかについてもお話します。
LINEモバイルのデータSIMと音声通話SIMの違いは?
LINEモバイルのデータSIMは最低利用期間なしで解約手数料も無料
2年契約の自動更新がある場合、2年毎の更新月以外で解約すると違約金が9,800円(税抜)が発生します。
そのため、一度契約すると簡単に解約したり他のキャリアに変えたりすることができません。
LINEモバイルの場合、データSIMは最低利用期間がないためいつでも解約ができ、さらに解約時の手数料も発生しません。
極端な話、契約した月に解約することもできてしまいます。
今回の記事でお話する方法を使えばデータSIMでも通話ができますが、メイン回線は音声通話SIMでないと困るという場合もあるかもしれません。
しかし、いきなりメイン回線を乗り換えてしまうのは対応エリアや通信速度の面で不安が残る…
そんな時は、最低利用期間がないデータSIMで一度LINEモバイルを試してみて下さい。データSIMで試してみて使い勝手が良ければ、データSIMを解約してメイン回線を乗り換えればOKです。
この方法を試す時はメイン回線乗り換え時の登録事務手数料3,000円を浮かせることができる裏技もあるので、詳しくはこちらを参考にして下さい。
データSIMの方が音声通話SIMより月額500円安い
比べてみてもらうとわかりますが、どのプランもデータSIMは音声通話SIMよりも500円料金が安いです。
電話番号を使った通話は実はかなり頻度が低く、携帯電話を使っている人の76.1%が1ヶ月あたりに1時間未満しか通話をしないというデータもあります。

最近ではLINEなどのネット回線を使用して通話するアプリも多く、友達や家族宛にはわざわざ電話番号を使って電話することも少なくなりました。
そのため、大して使わない電話を使えるようにするためだけに毎月500円も払うのはかなり勿体無いことをしています。
しかもLINEモバイルは特定のアプリが通信量がカウントされないという「データフリー機能」に対応しており、LINEアプリは使い放題。
LINEでの通話は通信量を気にせず思う存分使うことができます。
とは言え、まったく使えないとなると、例えばレストランや美容院などお店の予約など、困る場面もあります。また、仕事で電話は必須という方も多いでしょう。
そこで登場するのが「IP-Phone SMART」というサービスです。
LINEモバイルのデータSIMでも使える050電話番号
「IP-Phone SMART」は050番号のIP電話サービスです。
スマホ向けのIP電話サービスはたくさんありますが、IP-Phone SMARTの優れているところは月額料金がかからないところです。ここで月額料金が発生してしまったら、音声通話SIMでいいじゃんってなっちゃいますからね。
加えて通話料が安いのも魅力です。音声通話SIMで電話番号を使って発信すると、どのキャリアでも20円/30秒の通話料が発生するところを、IP-Phone SMARTなら8円/30秒で済みます。
使用開始までも非常に簡単で、申し込みをしたら専用アプリをダウンロードしてIDとパスワードを入力するだけ。050番号が使えるようになるまでは申し込みから最長で1時間かかることもあるそうですが、基本的にはすぐ使えます。
発信が可能なのはもちろん、着信があった場合もプッシュ通知で着信がわかるため、アプリをバックグラウンドで起動しておく必要もありません。
契約の際の注意点
IP-Phone SMARTでは、登録に必ずクレジットカードもしくはデビットカードが必要です。
LINEモバイルの支払いは基本的にクレジットカードを選択する方が多いと思いますので問題はないと思いますが、念のため覚えておいて下さい。
ちなみにLINEモバイルはクレジットカード不要で契約できる数少ない格安SIMでもあります。
LINEモバイルのデータSIMで050電話番号より安く通話する方法
IP-Phone SMARTでも十分通話料は安いんですが、さらにお得にできる方法があります。
LINEが提供している「LINE Out」という通話サービスを使用すると、1日5回、携帯電話への通話は1分、固定電話は3分の無料通話が使用できる上に、超過分も14円/分と格安で電話することができます。
データ通信SIMでもSMSが付いていれば電話番号が存在するため利用できます。LINEモバイルのデータSIMはどのプランでもSMSがついているため、LINE Outで発信が可能です。
LINE Outは発信専用ですが、知っておいて損はありません。詳しくは以下の記事にまとめているので参考にして下さい。
050電話番号でLINEアカウント取得はできないがLINEモバイルのデータSIMなら可能
ちなみに050電話番号は通話以外にも、会員制サイトなどの電話番号認証に使うという用途もあります。
LINEアカウントの新規取得も、電話番号認証をする必要があります。
大手キャリアで使っていたり、格安SIMの音声通話SIMを使っていれば何も問題ないのですが、データSIMだと電話番号認証でつまづいてしまいます。
そこで「050番号を作ってそれで作ればいいじゃん!」と考える方は多いですが、実は050番号ではLINEアカウントの取得はできません。
電話番号認証をするには、SMSが受信できる端末か、音声通話ができる端末が必要です。
上記の条件を満たしている場合でも、050から始まる電話番号や、仮想電話番号によるアカウントの作成および引き継ぎは行えません。
ご希望の電話番号でアカウントの作成および引き継ぎが行えない場合は、別途携帯電話会社から提供されている電話番号をご利用ください。
※すでに別の端末でLINEに登録している電話番号を登録すると、その電話番号が登録されていたLINEアカウントが削除されますので、ご注意ください
ではデータSIMでLINEのアカウント取得はできないのかというと、そういうわけではありません。
上記のLINE公式文にもある通り、音声通話だけでなくSMS受信でも電話番号認証は可能なんです。そのため、SMS機能さえあればデータSIMでもLINEアカウントの新規取得ができます。
しかし、多くの格安SIMではSMS機能はオプションのため、利用に毎月100円~200円程度かかってしまいます。せっかく安く使いたいと考えているのに余計な料金がかかってしまっては本末転倒ですが…
LINEモバイルなら、データSIMはすべてのプランで標準でSMSが使えるため、最安600円/月でLINEアカウントの電話番号認証をすることができます。
これから新しくLINEを初めたい場合以外にも、仕事とプライベートで分けて使いたいなどのケースでも有用です。
まとめ
LINEモバイルのデータSIMで電話番号宛の通話をできるようにする方法についてお話しました。
初期費用・月額料金がゼロなので、普通の電話と同じくこちらから発信さえしなければ費用もゼロ。音声通話SIMよりも500円/月も安くなって、さらに通話料金も安くなる。
データSIMを使っているなら、IP-Phone SMARTはとりあえず申し込んでおいた方が良いサービスです。上手く活用して、もっと毎月の料金を安くしましょう!